にせもの

どうも、はちみつ色の秘密です。
ご時世柄、念のために言っておくと僕は本物のはちみつ色の秘密です。


みなさんは自分の"偽者"、どうしてますか？

今年の初め頃から世界各地で出没しているドッペルゲンガー問題。連日のように取り上げていたニュースもすっかり落ち着き、今じゃ街で見かけるもう一人の自分は日常の風景と化してしまっています。
これは大変危険な状態です。


多くの方はご存知でしょうが、国からの発表で"偽者"について分かっていることは以下のとおりです。

・ある日突然、世界各地で出没した。

・人間1人につき全く同じ容姿の"偽者"が1人いるとされる。

・いずれも容姿以外の人格などについては本物の人間とは異なる。

・遠く離れた土地で目撃されることは少なく、本物の近くで生活しているとされている。

・無害である。


"偽者"がどのようにして生まれ、どのようにして生活しているのか。今までどこにいたのか。目的は何なのか。
大事なことはなにひとつ分かっていないのが現状です。
(情報を伏せられているのかもしれませが。)
こんなにも何も分からない存在に慣れてしまうのは極めて危険ではないでしょうか？


これは共存派の方々からのバッシングを覚悟の上で言いますが、"偽者"は今すぐにでも駆除すべきです。
今は無害だからといって、この先もずっと無害であるという確証はないんです。
これは都市伝説でもなんでもなく、"偽者"は僕たち本物に成り代わろうとしている可能性だってあるんです。
そうでなくても、僕らに何らかの危害を加えてくるかもしれない。

しかし現段階では無害であるため、国は積極的に動いてはくれません。
自分の身は自分で守るしかないのです。

そこでとっておきの情報なのですが、実は"偽者"を捕まえて、各自治体が定めている処分場に連れていけば殺処分して貰えるということをご存知でしょうか？

"偽者"が僕たち本物の生活を脅かす前に、早めに処分するのが賢明と言えるでしょう。


ちなみに僕は昨日、自分の"偽者"を処分しました。(といっても捕まえたのは僕ではなく友人なのですが。)
僕たちは２人で組んでそれぞれの"偽者"を捕まえるべく協力していました。
毎日4.5時間ほど二手に分かれて"偽者"を追っていたのですが、探してみると中々見つからないものです。(もしかすると、殺処分される事がわかって逃げ隠れているのかもしれません。)

昨日は仕事も休みで、朝から捜索を開始したはいいものの、手がかりの一つも見つけられず気づけば夕方になってしまっていました。
諦めて待ち合わせ場所に戻ろうとすると、大きな麻袋を引きずっている友人と鉢合わせたのです。
僕は「山」と言うと、友人は「下達郎」と言いました。
これは僕たちだけの合言葉で、"偽者"ではないという証拠です。
僕たちは顔を合わせるたびにこの合言葉を言い合うよう徹底しています。

「お前の"偽者"、捕まえたぞ！この中に入ってる。」

友人が持っている麻袋の中には僕の"偽者"が入っているとのこと。捕まえる際に抵抗したため激しく殴打したとのことで、僕は見ない方がいいと友人は言っていました。

２人で僕の"偽者"を処分場に連れて行くと、想像以上に簡単に手続きが終わりました。友人も念のため本人確認されていたようですが、そっちは少し手間取っていました。というのも、住民票を実家から移していなかったらしく現住所が確認できるものがなかったそうです。
まあ、なにはともあれ処分できてよかったです。今日はとりあえず休みとして、明日からまた友人の"偽者"を捜索します。


やっぱり、"偽者"がいないというだけで心がスッキリします。
僕は世界にたった1人だけの存在ですから。
みなさんも、なるべくお早めに"偽者"を処分することをオススメします。

では、また次の記事で。


※追記です。
今日、外で僕の"偽者"が女の子と歩いているのを見かけました。
一昨日、処分したはずなのですがまさか２人いたのでしょうか？
それか増えた？

友人に知らせようとしているのですが昨日から連絡がつきません。



※追記2です。
追記ばかり申し訳ありません。

今日も僕の"偽者"を見かけました。
友人とはまだ連絡がついていません。
何かとてつもなく嫌な予感がしたので、僕は思い切って"偽者"に話しかけてみることにしました。

僕が「山」と言うと、"偽者"は「下達郎」と言いました。