スーパーマンを目指そう【幸福の哲学】
あなたは、ニーチェについてご存じでしょうか。
神は死んだ
のセリフで有名なあのニーチェです。
ニーチェは約150年前にドイツで生まれた哲学者。彼の哲学は人間のあり方や生き方を探求した思想であり「実存哲学」とも呼ばれています。
今回は、
・毎日生きづらさを感じている方
・親や社会からのプレッシャーを感じている方
・世の中の常識に縛られ悩んでいる方
に向けて、ニーチェ哲学の一部を紹介したいと思います。
ニーチェ哲学を知ることで、自分たちが持っている常識や価値観に対する向き合い方を変えることができます。ニーチェ哲学に対する自分なりの解釈とぼくたちがこれから生きていく上で実践していきたいこと、ぼくが生きやすくなった体験談についてもお伝えします。
結論としては、
超人(スーパーマン)を目指し、今この瞬間を力強く生きよう
という事になります。
(※なお、哲学の解釈は人によって異なると思います。ぼくは飲茶(ヤムチャ)さんが書かれた「最強!のニーチェ」を参考にしました。今回の記事を読んで詳しく知りたくなった方は、本書籍をチェックしてみてください。👇)
1.哲学とは
まずは、そもそも「哲学とは何?」という方に向けて、哲学とは一言で表すと、
物質ではない存在について考える学問
だと思ってください。
例えば「正義」や「幸福」について考えることです。
そしてニーチェの哲学は「実存哲学」とも呼ばれており、見たり触れたりすることが出来ない物事の「本質」に目を向けるのではなく、「現実の存在」に注目する哲学です。
※少し難しい話になるので、実存哲学の詳細については割愛させていただきます。
2.ぼくたちが生きている意味なんてない
ぼくたちって「他人や社会から与えられた意味」にしばられながら生きていますよね。例えば、
・キレイになりたい、カッコよくなりたい
・結婚はすべきもの、離婚はだめなもの
・男性ならこうあるべき、女性ならこうあるべき
・友達はたくさんいた方が良い
・大企業に入れば社会的に成功だ
皆さんも何か心当たりがあるかもしれません。
でもこれらの「意味」って、ぼくたちのアタマの中にだけ存在する、空想世界のお話しなんですよね。それにも関わらず、これらのことが達成できないと勝手にみじめに感じてしまったり、不幸に感じてしまったりするわけです。
ニーチェはこの空想世界にしばられるのではなく、現実の世界に目を向けていかないと、余計な不幸や生きづらさを抱えることになりますよという事を主張しています。
つまり、
ぼくたちが持っている価値観は単なる空想の社会的な価値観に過ぎないし、そもそもぼくたちの人生に本来与えられた意味すらもない
という事をまずはおさえておきましょう。
3.ニヒリズム
ただ、人間は自分の人生に意味はないと考えてしまうと生きる気力を失ってしまいます。この状態におちいることをニーチェは、ニヒリズム(=虚無主義)と呼びました。
ぼくたちが縛られている常識や価値観に意味はないと考えれば、確かに最初は心が軽くなる気がします。でも、そうするとぼくたちは何のために生きているの?という事になりますよね。その結果、多くの人間は
末人(まつじん)になる
と予言しました。末人とは、一言で表現してしまうと
何の夢もなく、ただひたすらに時が過ぎるのを待つ人間
のことです。例えば、
・生きる目的がなく生活のためだけに仕事をする人
・暇つぶしで常にスマホをポチポチする人
・無意味な残業をすることに抵抗がない人
もしかしたら心当たりのある人があなたの周りにいるかもしれませんね。
このような末人が世の中にあふれていくことをニーチェは100年以上前に予言しました。
そしてニーチェは、絶対的な価値観というものは必ず壊れると主張しています。
たとえば仕事や恋愛です。最初はとてもよく思えていたことが、時間が進むにつれて情熱が失われていく。このような体験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
今ぼくたちが持っている情熱はいつか失われる。だとすると、ぼくたちは普通に生活していると末人になる運命なんです。
人生に意味なんてない。ぼくたちはいずれ末人になる。じゃあぼくたちはどう生きればよいのでしょうか。
4.超人(スーパーマン)を目指す
ぼくたちはどう生きればよいのか。ニーチェは
今この瞬間を力強く肯定して生きよう
と主張しました。そしてこれを実践する人間を
超人
と呼びました。
「超人」とは過去や未来に縛られずに、今この瞬間を積極的に生きようとしている人のことです。
いつか僕たちは絶望する。そんなときでも、自分自身を肯定して生きることができれば確かに最強ですよね。
でも、今この瞬間を生きよう!と言われてもピンとこないですよね。😂
この点について、ぼくたちの人生において実践すべきは、
新しい価値を創り出して自己満足する
ことです。
自分の精神的欲求を満たすことができる「自分がやりたいこと」を楽しみながら追求して「これで良し!」と自己満足する。失敗しても、何度も何度もチャレンジする。まさに「子供のような存在」になることが大切なんです。
世の中に新しい価値を創り出すことはなんでもよいと思います。例えば、
ブログ/作曲/イラスト/習字/フラワーアレンジメント/工芸/アクセサリー作り/WEB制作/裁縫/ガーデニング/陶芸/Youtube投稿/ケーキづくり
などです。
ぼくたちも心から楽しむことが出来る、熱中できるものを見つけましょう。自分の好きなことを見つけるためにはトライ&エラーを繰り返すしかないと思います。とりあえず、今自分がやってみたいことを何か始めてみてはいかがでしょうか。
5.まとめ
①人間は架空の価値観に縛られて自分は不幸だと思い込みがちである
②そもそも人間にあらかじめ設定された意味や価値などない
③そうならば架空の価値観にとらわれて、不幸になる必要はない
④ただすべての意味を否定すると人間は絶望し生きる気力を失ってしまう
⑤それならば絶望した世界を受け入れ自分の意志で今この瞬間を肯定して生きる超人になろう
というのが、今回の記事の内容をまとめたものです。
そしてぼくたちは、
新しい価値を創り出して自己満足しよう
という事を述べさせていただきました。
あなたが今持っている価値観は空想に過ぎませんし、いつか必ず壊れる時がやってきます。
どんなときでも自分自身を肯定できる超人(スーパーマン)を目指していきましょう。
6.自分の体験談
ここからはニーチェ哲学を知ることで、ぼく自身が生きやすくなった体験談をつづっています。興味がある方だけ読んでください。
ぼくは過去に愛する妻との離婚や投資の大失敗、深夜残業の連続などが重なり、絶望を感じながら過ごしていた時期がありました。休日は毎日ボーっと無気力に過ごすだけで、今振り返るとうつ状態に近かったと思います。
そんな絶望を抱えていても、現実は何も変わりませんでした。現実が変わらない以上は自分の思考を変えるしか方法はありませんでした。
そんな中で出会ったのが「哲学」です。ぼくは当時、まさに社会からの常識や価値観にとらわれながら、毎日びくびくと怯えながら生きている人間、まさにニーチェのいう「末人」の代表例でした。
ニーチェ哲学に出会ってからは読書に熱中し、そこからプログラミングや英語など自分自身を変えるためにいろいろなことにチャレンジしてきました。そして今は「note」を書いています。
「note」は今自分が好きで熱中できることだから取り組むことが出来ています。いいね!が全然もらえなくても「これで良し」と自分を肯定するようにしています。😄
自分の価値観や情熱もいつか壊れることは分かっています。でも今を一生懸命生きる事だけは、永遠に続けていきたいと思います。死ぬときに人生を振りかえり、「もう一度この同じ人生を生きたい!」と思えるような人生にしたいですね。
今回の記事は以上になります。最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。😁
ではまた。
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