人生で柴犬に出会えた強運なあなたへ…【雑誌『柴犬ライフ』ができあがるまで】
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人生で柴犬に出会えた強運なあなたへ…【雑誌『柴犬ライフ』ができあがるまで】

たしか2018年の春頃だったと思う。フレンチブルドッグ専門誌『BUHI』編集長のコニシさんから、こんなことを言われた。

 「そうそう。柴犬の雑誌、やらない?」
 「いや、いいっす」
 「そうだな~ちょっとエモくてさ…ちゃんとしたビジュアルの。どう?」
 「いや、大丈夫っす」
 「うん。もうwebもつくりはじめてるし。やろうぜ」

ぼくはフリーランス時代(←カッコいい)に魂を売り、生活のために何冊かペット雑誌をつくったことがあった。でも、魚眼レンズ&白バックで撮った仔犬の写真や、一風変わったトリミングをしたトイプードルの写真を載せた「かわいいだけの犬本」が売れる時代はとうの昔に終わっていた
んー。
コニシさんは素敵な人だし、他とは違う雑誌をつくれるとは思うけど…。
正直いって、犬種特化のペット雑誌で商売をする自信はなかった

そこでふと思い出したのが『BUHI』創刊号の特集「さよなら」
「わわわ、いきなり愛犬の死について考えちゃうの?」と思ったんだっけ。

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書名も特集も秀逸な雑誌『BUHI』。真ん中が創刊号。

で、できあがった本を見てハッとした。
そうだ。これはハッタリや逆張りみたいな話じゃなくて、愛犬との暮らしを大切に思うのなら避けられない、しかも向き合わなければならない大事なテーマだったのね。

しかも、この頃は犬や猫がちょうどペットから家族になりつつある時期でもあった。つまり…「いいじゃん、擬人化! だって一緒にベッドで寝たいんだもん!」的な流れができていたのだ。


というわけで…柴犬の雑誌をつくりました。

うんうん。
「こういう雑誌があってもいいよね。ね? ね?」と見えない誰かに同意を求めつつ、ドキドキしながら最初の『柴犬ライフ』を刊行した(←いささか端折りすぎ)。

この「ビジネス的にはリスキーだけど、刊行する意義は多いにある雑誌」をつくる上で気をつけたのは2点。

●誌面にはコミカルでカジュアルな要素もあるけど、愛柴との関係についてはシリアスな雑誌だとわかってもらうこと。
●それを、一瞬たりとも偉そうな先輩風を吹かせることなく、丁寧に伝えること。

あとは先行・競合誌がひしめく書店の棚やネットショップのサムネイル郡の中から見てもらう&手にとってもらうために、表紙にインパクトを出すことも重要だ。
だから、メインビジュアルはリスクをとって黒バック&ノー笑顔でいくことに決めた。しかも大キャッチは「柴犬、愛」

結果、札束が舞うような大勝とはいかなかったけれど、少なくともはじめての国に降り立った時のような新鮮な匂いを出せたんじゃないかと思ってる(赤字になっていたら、多分ぼくはここにいない)。

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創刊号には夏生さえりさんのグラビア&エッセイも!

そして、刊行後は「アレもやりたいコレも載せたいアソコも取材したい!」が山程出てきたので、1年ほどの準備期間を経て(←やや美化)、2019年12月から季刊誌として刊行を継続することに決めた。

クリスマスイブに発売された2号目は「運命の柴犬さん」とデカデカ印字された文字と、凛としつつもモフモフしたくなる写真が表紙を飾ったお気に入りの号。ありがたいことに、予約だけでamazon分が完売し、いつも以上に浮かれた正月を過ごしたのも良い思い出だ。

●マニュアルや犬種の特性なんて、もう暗記するくらいに熟知している。
●愛犬との関係をもっと良くして、お互いに素晴らしい時間を過ごしたいと思っている。
●自分だけではなく、世の中の愛犬家やすべての柴犬たちの幸せを祈っている。

そんな愛すべき犬バカ読者のみなさんに何を届けるべきか。
きっと、その答えはないけど…1枚の写真、1つのコピーでも、見てくれた人や読んでくれた人(できれば買ってくれた人!)に残るものになっていればいいな、と思うのです。

「柴犬ライフ」はシニア犬や保護犬についても向き合います。

というわけで、宣伝です。

りゅうじが表紙を飾る『柴犬ライフvol.5』が2月16日(火)に発売されます!
今回はM-1決勝戦進出を果たした「アキナ」山名さんが、巻頭から愛柴“おまめ”(→保護柴です)といちゃいちゃしたり、時代に逆行した2万4,000字(←『ロッキング・オン』風)にもおよぶ特集「柴犬って、なんだ?」が炸裂したり、アノうかうかさん(@nknk6164)による描き下ろし漫画なんかもありますぜ。

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こちらは最新号の制作過程。色校や幻となった表紙の別パターンなどなど…

その魅力は、まもなくコニシ編集長から届くであろうダイジェスト記事を参考にしてもらうとして…、子犬からシニア犬まで、いろんな柴たち(とオーナーさん)が誌面に溢れた雑誌になりました。

誌面にご協力いただいたすべての愛柴家のみなさんにこの場を借りて、謹んで激感謝を申し上げます!


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編集者とは名ばかりの、雑務に忙殺される日々をかれこれ20年ほど過ごした後、出版社でマネージャーやっています。好きなものは辛いものとペペロンチーノ、それに緑色と休日。校了直前でも麻雀の誘いだけは断りません。