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田崎流、地域への歩み寄り方

地域で活動されている方のご紹介を通じて、東山で面白い活動をされている方にお話を伺う企画「iINA」。家庭や仕事以外の新しいことに踏み出していきたい人、面白いことやってる人と繋がりたい人に向けて、活動に至った経緯や地域活動を通じての変化感をお届けします。

今回取材させていただくのは、田崎文吾さん。通信キャリアの社内システムコンサルタントを行うかたわら、『Co.Co.しらかわ』という団体で白川エリアの地域の盛り上げに貢献しています。今回は、活動を通しての想いや地域との関係性の縮め方について話を伺いました。

30歳を経て、新たな地域との関わり

ーどんな活動をされていますか?
白川エリアでの地域活動を促進する『Co.Co.しらかわ』という団体で活動してます。活動の軸は、地域のイベントを支援する活動、地域をもっと知ってもらうための広報活動、そして、自主企画の3本柱です。

ー活動をはじめたきっかけは何ですか?
小学校の頃から子ども会に参加していて、地域活動には馴染みがありました。30歳になって仕事の関係で京都に関わりができ、いろんなご縁があって粟田学区にお邪魔する機会が増えていく中で、次第に関わりたいと思うようになりました。

地域と若者の繋ぎ手として

ー活動をする中で、なにか気付きはありましたか?
自治会、商店街など色んな地域のイベントを支援していると、企画や運営をする人の高齢化を感じます。どこの地域も同じ課題にぶつかっていると思いますが、若い世代がなかなか入ってこない。

かたや若い人は、そういった活動に入りたいと思ってもなかなか難しさがあると思います。子どものころから地域活動に関わっていたらすっと入れるけど、大人になって急にやりたくなっても、そもそも誰に言えばいいかわからない。「知らない間に地域のお祭りやってるけど、どうやったら運営側になれるんだろう」と入り口がわからず参加できないというのが、大きな課題だと感じています。

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2019年開催ランタン祭りの様子

ー若者でも関わりたい人がいるのに関われないのは、もどかしいですね。
『Co.Co.しらかわ』では、そのマッチングというか地域の受け入れをサポートしています。地域の活動団体に対して「お手伝いしてほしいことはありますか?」と聞いて、「こういうのやって欲しいと言われたときにお手伝いに行く」というアプローチをかけているので、若い人はとにかく来てくれたら何かしら関われるようにしています。

地域活動は、自分の家に他人を招く信頼感が大事

ー活動で苦労したことはありますか?
苦労したというか一番意識したのが、いきなり「あんなことや、こんなことできます」とアピールしていかないことですね。関わりはじめた時に、「もっとこんなことできるのに」と思うこともありましたが、地域活動は普段の企業活動と違って自分の家とか住んでる地域の事だから、地域の方からすると「任せていいか、信用していいか」という判断はほんとうに難しいと思っています。生活に関わってくることなので、そこに他人を入れるということを踏まえて、こちらも関わる必要があると思っています。

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ー確かにそう考えると、見ず知らずの人に突然「こんなことできる」と言われても、すぐには受け入れられないですね。
ひとつひとつ、お互いに人柄や人間関係を知っていく時間が必要だと思います。僕も最初は、「来たいんだったら来てもいいけど」と言われて、イベントにお邪魔するところからでした。その次は、「今回は来るの?」と言ってもらって、行きますと。そうしてようやく「次回はこんなのあるから手伝って」と言われ「12時に集合だけど、あなたは準備があるから10時に来なさい」と言ってもらえるようになりました。こんな風にはじめから入り込み過ぎず、粘り強く訪ねていくなかで距離を縮めていくことが大事だと思います。

ー最後にこれから何か始めたい方へ、メッセージをお願いします。
もちろん『Co.Co.しらかわ』に来てもらえると嬉しいですが、他にも色んな活動をしている団体さんがいっぱいあるので、興味があることは一度飛び込んでみてやってみることをお勧めします、友達も増えるし、人生の充実感が増えてくるので、もしそういう機会が周りにあるなら、一旦悩まずに参加してみるのがいいなと思っています。

■CoCoしらかわ
Facebook:https://www.facebook.com/pages/category/Local-Service/CoCoしらかわ-102882051597701/

文章:橋野
映像:川原

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