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恐怖のカツ丼 (Twitter140文字小説)

 玄関を開くと揚げ物の匂いがした。

 嫁がカツ丼よ、と微笑む。

 食卓に着くと、突如照明が落ちた。

 停電を疑うも、嫁が懐中電灯で何かを照らしている。

 桃色の名刺に汗が垂れる。

「さあ始めましょうか」

 感情が無い笑顔に食卓は取調室と化し、そっとカツ丼が置かれる。

「早く吐いたが楽よ」

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