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夕焼け青春 (140文字小説)

「二組の谷君に告られた」

 自転車を押し、視線は正面の夕陽に向いたまま、渚が言った。

 そお、と俺は答えた。

「それだけ?」

 まあ、と返す。

「どうでもいいの?」

 決めるのは渚でしょ、と言った。

「じゃあ決めた」

 どうするの?と訊く。

「秀がつきあってよ」

 俺の顔、夕陽になってない?

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