見出し画像

珈琲の雨 (140文字小説)

 ポタリ、ぽたりと滴が落ちる。

 落ちるたび滴が跳ねる。

 それはまるで、子供がはしゃいでいるようだ。

 くすっ、はしゃいでいるのは私か。

 ドリップされる珈琲を眺めて、私はうきうきしている。

 珈琲の雨にうたれたいと、一度彼に話した。

 火傷しそうだなと笑った彼と、私は今日、式を挙げる。


頂けましたサポートは全て執筆に必要な活動、道具などに使用させていただきます。是非、よろしくお願いいたしますm(_ _)m