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あざとフェチ (140文字小説)

 青く浮き出る血管に興奮するの。

 彼女はそう言って、俺にフェチを打ち明けた。

 俺の腕の血管は、葉脈のようにくっきりと浮いている。

 俺はそうなんだ、とさらりと流した。

 頬をふくらませ、その子は踵を返した。

 アプローチなんだろうけど、いつか誰かには鎖骨フェチと言ってたからなぁ。

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