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人の顔が覚えられない

人の顔が覚えられない人は、意外に多いのだということを知りました。僕もそうです。

僕は相手の体型や声で、その人が誰かを判別しています。
小中学校では、みんな名札をつけていたので、相手が誰かを知るために、僕にとっては名札が重要な手がかりでした。

顔がわからないというと、ぼやけた写真のイメージがあるのかもしれませんが、そういう感じではないのです。

相手の目も鼻も口もちゃんと見えています。けれど、その人が誰なのかわからないのです。言われても、思い出せないことがあります。

過去の場面が浮かんで来ても、記憶の中の人と目の前にいる人が一致しません。
「そんな細かい顔のパーツまで、みんなも覚えていないよ」と普通の人は言います。

意外に思われるかもしれませんが、僕の記憶の中の人にも顔はあるのです。
でも、その人と目の前にいる人が、同じ顔の人だとは認識出来ないのです。気づいてから、記憶の中にいる人の顔を、目の前にいる人の顔に取り替えることも難しいです。

目の前にいる人が、誰だかわからないという不安は、自分がどんな立ち振る舞いをすればいいのか悩む不安につながります。

たとえば知っている場所なら、自分が迷子になるはずはないと思うでしょう。
もし、迷子になったら、どきどきして一体何が起きたのか、そこで何をすればいいのか見当もつかず、困り果てるのではないでしょうか。

人の顔が覚えられないということは、そんな不安を抱えながら毎日を過ごすことだという気がします。


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作家。著書「自閉症の僕が跳びはねる理由」「自閉症の僕が跳びはねる理由2」「跳びはねる思考」最新刊「世界は思考で変えられる自閉症の僕が見つけた「いつもの景色」が輝く43の視点」が発売中です。 東田直樹オフィシャルサイト https://naoki-higashida.jp/