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彼我見聞録-コーヒーファクトリー(上)

コーヒーには、生産から消費に至るまで多様なプロセスがある。そして、「全ての工程で品質管理を徹底することによって、本当に美味しいコーヒーを消費者に提供することができる」という考え方がある。洞峰公園そばに本店を構えるコーヒーファクトリーは、その考えを実践するコーヒーの専門店である。Higa Coffeeの西城が、マスターの古橋さんへインタビューした。(全2回)

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西城「どんな仕事をされていますか?」

古橋さん(以下敬称略)「コーヒー豆を焙煎して、カフェを兼ねた店舗で販売しています。あとカフェやレストランに卸しと、通販もあります」

西城「この辺りって喫茶店やカフェ多いですよね。つくば駅から離れてちょっと静かな感じで、自然と融合しそうな場所で丁度いい場所ですね」

古橋「もともとここでコーヒー屋やろうと思ったのは公園があるっていうことと、モルゲンとシーゲルっていうパン屋さんとケーキ屋さんがもう既にあったので。ここにコーヒー屋があったらいいんじゃないかなって」

西城「コーヒーファクトリーはいつ出来たお店なんですか?」

古橋「ここのお店ができたのは平成元年の1月です。その二年ちょっと前に笠間で焙煎をコーヒーファクトリーという名前ではじめたんですけど」

西城「始めようと思ったきっかけはコーヒーが好きだったからですか?」

古橋「20代のころから飲み歩くのが好きだったので。自家焙煎店の中にすごく美味しいお店っていうのはありましたから、自家焙煎をするのが一番いいだろうなって思いました」

西城「飲んでるうちに自分でもやってみたいなってなっていったんですね」

古橋「そうですね。コーヒー専門店ブームってのがあって、それが僕が高校の頃だったかな…その頃からコーヒーは好きだったんだけど、自分で商売やろうと思ったのは22過ぎだったと思います」

西城「お店始めるのって不安じゃなかったですか?」

古橋「最初は笠間の奥さんの実家を借りてはじめて。あんまりお金もかけずに出来たのでそんなに不安はなかった。まあまあうまく行って、それでつくばに移ったんですけど」

西城「もともとのお店はどんなところだったんですか?」

古橋「その実家が床屋さんだったんですよ。お母さんがなくなって、店舗が空いてしまったので、空いた店舗を使ってコーヒーをはじめたっていうことですね。なので家賃もなく、奥さんのお父さんは大工さんだったので、店の造作もやってもらったので。恵まれてますね」

西城「色々重なってっていうことですね。コーヒーを好きになったのは高校生の頃というだったんですけど、何かきっかけってあるんですか?」

古橋「クラブの先輩がその頃サイフォンとか持ち込んでみんなにご馳走してくれたりして。そういうのがかっこよかったですね。それとコーヒー専門店ブームがあったので。高校が下館だったんですけど、そのあたりのお店は結構よく飲みに行きました。雰囲気もよく、それなりに楽しんでいて。そのうち東京に行ったりして飲み歩きしていくうちに、コーヒーがだんだん、味の方はわかっていくようになったんです」

西城「コーヒーブームの時はいっぱいお店があったんですか?」

古橋「下館の駅前でも何店舗もありましたからね。30年は前かな、そのあと自家焙煎が増えた頃有名なお店っていうのが東京に結構ありましたね。吉祥寺の『もか』はもうなくなっちゃったのかな…。うちと同じような立地で。池がある公園の一角にあって、そこが大好きで、何回も行ってた。ここの物件が出た時に、『あ、ここだ』ってなって」

西城「じゃあモデルになったお店があるんですね」

古橋「そうですね。開業前にあとはイタリアの自家焙煎のお店とか、インドの農園見にいったりとか。その頃あんまり他の人はそういうことしていなかったので面白かったなあ」

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今回はマスターとお店のルーツについて紹介した。焙煎や提供だけでなく、生産段階の重要性をも早くから認識していたマスターが営むコーヒーファクトリーは、こだわりの詰まった一杯を求める方におすすめのお店である。(続)

店舗情報(つくば本店)

・住所:茨城県つくば市千現2-13-1
・HP:http://coffeefactory.jp/
・電話番号:029-851-2039
・営業時間:9:00 - 18:30
・定休日:木曜日
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