長澤 英知

即興芝居を中心とする役者 / MC / ナレーター。 当日劇場に足を運んでくれたお客さ…

長澤 英知

即興芝居を中心とする役者 / MC / ナレーター。 当日劇場に足を運んでくれたお客さんと行なう、 60分間ノンストップ即興2人芝居『why me?』 vol.6が10月7日(土)に上演。 公式HPはこちら https://hidetomonagasawa.jp/

最近の記事

【開始1分】即興2人芝居WS

ここ最近は、開始から10分間を興味深くするというシーンワークを中心に行なっている。 が、ワークを続けていく過程で、開始1分後にはすでに観客の興味が惹かれ(もしくは離れ)始めている事が判明した。 「え、たった1分!?」というどよめきがM78星雲から聞こえる。 1分間、観客の興味を持続させられるか。 それには下記2点が成立しているかどうかに大きく左右される。  1. 演者の自立  2. 演者同士のコミュニケーション 一つずつ説明していきたい。 < 1. 演者の自立 > 即興

    • 【POV】即興2人芝居WS 中級コース 土曜クラス 20230806

      60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 中級コース ◆内容◆  ●映画『ドライビングミスデイジー』の確認(宿題)  ●オープニング10分間を成立させる ◆POV 木曜クラスに引き続きこの土曜クラスでもやはりこれがキーとなった。今一度確認をしておきたい。 POVとはPoint Of Viewの略称であり、相手のセリフや一挙手一投足に自分はどのような影響を受けるかという事を指す。 POVが発生するには下記の流れで行われる。 ① 相手役(等)からの何かしらのアク

      • 即興2人芝居WS 中級コース 木曜クラス 20230805

        ◆内容◆ 60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 中級コース ◆参加者◆ 男性2 女性3 合計5名 ◆内容◆  ●映画『ドライビングミスデイジー』の確認(宿題)  ●10分間の即興芝居 ◆WS受講者にはあらかじめプチ宿題(=強制ではないレベルの宿題)として映画『ドライビングミスデイジー』を鑑賞後、下記3点を考えてもらった。  ●主人公は誰か(もしくは誰と誰か)  ●どこからどこまでがセットアップか。そしてそう考えた根拠  ●主要人物2人のキャラクター WS冒

        • 即興2人芝居WS 中級コース 20230603 - 土曜クラス

          ◆内容◆ 60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 中級コース ◆参加者◆ 男性2 女性1 合計3名 ◆内容◆  ● 初級コースの復習  ● 中級コースでやる事の説明 新シーズン 土曜クラス 中級コース 1コマ目のWSである。 導入は木曜クラス 1コマ目とほぼ同じである。 中級コース参加希望者にはあらかじめ出していた宿題として、 「映画『ローマの休日』を観てくる事」を課していた。 (なかには『ローマの休日』ではなく『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を

        【開始1分】即興2人芝居WS

          即興2人芝居WS 中級コース 20230601 - 木曜クラス

          ◆内容◆ 60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 中級コース ◆参加者◆ 男性2 女性2 合計4名 ◆内容◆  ●初級コースの復習  ●中級コースでやる事の説明 中級コースが始まった。 木曜日クラス。 久しぶりの顔もあり、初級コースの復習から行なう事になった。 ●初級コースの復習● 初級コースで学んだ事をどんなに小さい事でも構わないので口々に出してもらう。結果、下記の項目が並んだ。  ・関係性をなるべく早く出す  ・正当化 Lv2  ・POV (= Po

          即興2人芝居WS 中級コース 20230601 - 木曜クラス

          即興2人芝居WS 初級コース 20230601

          ◆内容◆ 60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 初級コース ◆参加者◆ 男性2 女性1 合計3名 ◆内容◆  ●アップ  ●関係性 ●まずは自己紹介から● 新シーズンが始まった。 ぼくのワークショップ(WS)は5ヶ月で一区切りとしているが、 どうして5ヶ月にしたのだろう。とってもキリが悪い。次回からは少し考える。。。 参加者3名のうち2名は初対面の方。 初回のこの日は、少し詳しく自己紹介を行なってもらう。 今の仕事や好きなものといったところまで軽く深掘り

          即興2人芝居WS 初級コース 20230601

          即興2人芝居WS 初級コース 20230513

          ◆内容◆ 60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 初級コース ◆参加者◆ 男性2 女性1 合計3名 ◆内容◆  ●アイデアを半歩ずつ出すエクササイズ  ●10分間のシーン (サイドコーチ有りver. / 無しver.) 以下振り返り ●アイデアを半歩ずつ出す● 前回のWS時にアイデアを半歩ずつ出す事の重要さに気づき、noteに書き記した。それを読んでくれた本日の受講者からの「note読んでもよく意味がわからんかったです」という声に応える形でその能力を磨こう

          即興2人芝居WS 初級コース 20230513

          即興2人芝居WS 初級コース 20230511

          ◆内容◆ 60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 初級コース ◆参加者◆ 男性3 女性2 合計5名 ◆内容◆  ●マルチタスク  ●次どうなるの  ●10分間のシーン  ●中級コース昇格試験 ◆備考◆ 中級コースへの昇格試験アリ(2名) 以下振り返り ●関係性を創る事と同じくらい大切な事● ぼくはこれまでワークショップの参加者に「シーンが始まったら、まずは出演者同士の関係性(relationship)を創りましょうね」と口酸っぱく、時には暴力を用いて教え

          即興2人芝居WS 初級コース 20230511

          即興2人芝居WS 初級コース 20230506

          ◆内容◆ 60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 初級コース ◆参加者◆ 男性2 女性2 合計4名 ◆備考◆ 中級コースへの昇格試験アリ ◆内容◆  ●マルチタスク  ●次どうなるの  ●アクティビティから始めるシーン  ●10分間のシーン  ●中級コースへの昇格試験 (参加者1名) 以下振り返り ●開始時 ワークを始める前の恒例行事として、参加者に「今日までのWSで腑に落ちていないところや質問があれば共有して欲しい」と投げかける。ある参加者から事前にL

          即興2人芝居WS 初級コース 20230506

          即興2人芝居WS 初級コース 20230504

          ◆内容◆ 60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ 初級コース ◆参加者◆ 男性1 女性3 合計4名 ◆備考◆ 中級コースへの昇格試験アリ ◆内容◆  ●マルチタスク  ●小物の説明  ●次どうなるの  ●10分間のシーン  ●中級コースへの昇格試験 (参加者3名) 以下振り返り ●マルチタスク(アップ) 参加者全員が4ヶ月間やってきたという事もありスムーズに行なえている。 最近読んだ本に「人間って本当はマルチタスクは無理で、シングルタスクを素早く切り替え

          即興2人芝居WS 初級コース 20230504

          即興芝居WS 初級編 2023/1/12

          『即興で1時間の2人芝居を行えるようになるためのワークショップ2023』の初級編が始動した。 昨年末まで実施していた中級編は参加者が4名未満になったので、ひとまず続行不可とし初級編の開催に舵を切った。 初級編のしかも最初のクラスという事で、基礎座学から入る。 中級編経験者もいたが復習も兼ねて。 「CORE」+「CORE」(コア)という考え方がある。これは、物語の創作に必要不可欠な4つの要素の頭文字を繋げたものである。  ・Character = キャラクター  ・Obje

          即興芝居WS 初級編 2023/1/12

          即興芝居WS 20220901

          【本日の内容】 ◆演者2名で1時間の即興芝居を行なう為のワークショップ 中級編 ◆回数(全15回):4/15回目 ◆参加者:♂1 ♀3 計4名 ◆宿題:1点   1.前回の宿題で考えてきたキャラクターの生い立ちを考える ・各自が前回考えてきたキャラクター (例 : 気分屋の外科医) が、なぜそのような人物になったのかを想像する。即興芝居はドラマを描く芸術であり、ドラマとは人間同士の葛藤を描くもの。つまりどれだけ人間のことを知っているかが鍵となる。時間をかけてできない事が即興

          即興芝居WS 20220901

          即興芝居WS 20220825

          【本日の内容】 ◆演者2名で1時間の即興芝居を行なう為のワークショップ 中級編 ◆回数(全15回):3/15回目 ◆参加者:♂1 ♀3 計4名 ◆宿題:2点   1. 自身の過去を振り返り未だ解決していない問題を見つけ、向き合う   2. 発端部 / 展開部 / 結末部 のざっくりとしたシナリオを考える ●まず、2の宿題から行なう。 参加者各々が考えてきたものを披露。それぞれの個性が出る。 「発端部」では形容詞+αで2名のキャラクターを創ってもらった。 (例:優しいヤクザ、

          即興芝居WS 20220825

          即興芝居WS 20220721

          【本日の内容】 ◆演者2名で1時間の即興芝居を行なう為のワークショップ初級編season2 ◆回数(全15回):14/15回目 ◆参加者:♂1 ♀4 計5名 ◆宿題:自分なりの「即興力」を考えてくる ●何か言われた時のリアクションは感情的である方が見ていて楽しい。 (医者の「男の子ですよ」に対しての患者のリアクション等) ●オープニングでネガティブだとシーンが進みにくい。オープニングは何も問題が起きていない日常(オーディナリーワールド)を描く。 ●ただ正当化するだけだと

          即興芝居WS 20220721

          即興芝居WS 20220707

          【本日の内容】 ◆演者2名で1時間の即興芝居を行なう為のワークショップ初級編season2 ◆回数(全15回):13/15回目 ◆参加者:♂1 ♀4 計5名 ◆宿題:売れたがらない芸人がいる。なぜその芸人が売れたがらないのかの理由を5つ考えてくる ●即興芝居をやるうえで正当化の作業は必ず発生する。正当化は観客が納得できるところ・腑に落ちるところまでするのがミソ。さらりと処理をしてしまうとオリジナルにはならないし、何よりやっている側が楽しくない。 ●1つ1つのやりとりがしっ

          即興芝居WS 20220707

          即興芝居WS 20220630

          【本日の内容】 ◆演者2名で1時間の即興芝居を行なう為のワークショップ初級編season2 ◆回数(全15回):12/15回目 ◆参加者:♂1 ♀3 計4名 ◆宿題:なし ●いよいよ5分の4の行程が終了した。現時点で、冒頭15分間が作品として成立するかしないかぐらいのラインになってきた。興味深いシーンを続けることが5分もできなかった初期と比べるとわかりやすい成長の指標である。 ●序盤から争わない。諍いを起こさない。序盤はキャラクター同士の日常を描く。オーディナリー・ワール

          即興芝居WS 20220630