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即興2人芝居WS 初級コース 20230506


◆内容◆
60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ
初級コース

◆参加者◆
男性2
女性2
合計4名

◆備考◆
中級コースへの昇格試験アリ

◆内容◆
 ●マルチタスク
 ●次どうなるの
 ●アクティビティから始めるシーン
 ●10分間のシーン
 ●中級コースへの昇格試験 (参加者1名)


以下振り返り

●開始時
ワークを始める前の恒例行事として、参加者に「今日までのWSで腑に落ちていないところや質問があれば共有して欲しい」と投げかける。ある参加者から事前にLINEで受けていた質問に対し、意気揚々と答えようとしたところで「あ、それもう自力で解決したんで大丈夫っす」とやんわりと断られる。泣く。

●マルチタスク
なかなかスムーズにいけない。タスク数が増えてくると当然難易度は上がる為そういう日もある。深刻になる必要なし。キーワードは「リラックス」と 「しっかり相手に届ける」の2つである気がする。

●次どうなるの?
とある参加者より「次どうなるのと問う方(=アイデアの受け側)は、素の自分でいるのかキャラクターでいるのか」という質問を受けた。これに対し「素の自分でいてほしい」と回答した。自分自身と繋がった上で、提案されるアイデアにyes or noと答えてほしい。受け手が自分自身と繋がっていない状態だと、出されたアイデアに対して気持ちがあまり乗っていない状態であっても遠慮や忖度などから渋々yesを選択してしまう事がある。それを防ぐためのエクササイズである。よってキャラクターの入る余地は介在しない。
また、アイデアを提案する側にとっては、どのアイデアなら受け入れられるor断られるのかを学べる。断られた場合も、断られた理由を知る事で、次に活かせるものは活かしていける。"受け手側の超個人的な理由" など活かせないものもあるので取捨選択は行なうべき。

●アクティビティのシーン
「小さい目的」という、わかりやすいと思って付けた言葉が逆に混乱を招いてしまう。失敬。

●10分間のシーン
各参加者が
 ・サイドコーチ有り
 ・自分サイドコーチ
 ・サイドコーチ無しノンストップ
のいずれかを選んでシーンを演じていく。

いずれの参加者も本当に素敵な表現者にどんどん近づいている気がする。
シーン後のフィードバックでは
「これは中級コースでやるけど…」
「中級コースでちゃんとやるから頭の片隅に留めておくだけでいいんだけど…」
という枕詞をぼくが多用している事に気付いた。
初級コースで教えられる事がほとんど無くなってきているのかもしれない。
ぼくが3年ぐらいかけてマスターした事をたった5ヶ月でマスターされる。泣く。

また、あえて自分にとってのチャレンジとなるような選択をするパフォーマーも増えたように感じる。
チャレンジをした分だけ伸びる事は周知の事実だが、ぼくは「チャレンジした方がいいよ」などとは一言も言った事がない。仄かした事すらない。"したいんだったらすれば?" ぐらいのスタンスである。にも関わらず、今月はチャレンジが稽古場に溢れている。人の勇気を見るとぼくは感動してしまう。泣かない。

●中級コースへの昇格試験 (参加者1名)
「ぼく、このWS続けていけるか自信が無いです…」
このWSが始まった1月。そう肩を落としていた男がいた。
ぼくのWSの詰め込みスタイル(後に猛省)や、
長澤WS経験者のパフォーマンスを高いと感じた事が
彼にそう言わせていた。
今日の試験の参加者はその人物であった。
1月と比べものにならないほど、堂々とパフォーマンスを行ない、満場一致での合格を勝ち取った。
彼はいつも様々な場所でインプロや演技のワークショップに参加しているらしいので、彼の成長において長澤のワークショップが占める割合はほんの9割ほどしかないだろう。
彼が自分の壁や障害を感じながらも逃げずに続けていた事が、ひとまずの結果になったに違いない。
ぼくもいち表現者として彼の姿勢を見習いたい。

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