即興芝居WS 初級編 2023/1/12
『即興で1時間の2人芝居を行えるようになるためのワークショップ2023』の初級編が始動した。
昨年末まで実施していた中級編は参加者が4名未満になったので、ひとまず続行不可とし初級編の開催に舵を切った。
初級編のしかも最初のクラスという事で、基礎座学から入る。
中級編経験者もいたが復習も兼ねて。
「CORE」+
「CORE」(コア)という考え方がある。これは、物語の創作に必要不可欠な4つの要素の頭文字を繋げたものである。
・Character = キャラクター
・Objective = キャラクターの持つ目的
・Relationship = 関係性
・Environment = 環境
をそれぞれ指す。
しかしぼくはこの4つだけでは面白い (=興味深い)物語は創作できないとしてこの「CORE」に「S」を勝手に付け加えている。
・Struggle=葛藤
である(以前、COREはなんとなくまぁまぁ描けているのだが全然面白く無い即興芝居を見た時に「何が足りないのだろう」と考え、この「葛藤」に思い至った)。
物語を創作する際、この「葛藤」はあって当たり前といえるほどの基本的な要素なのだが、即興となると(演じる役者の心情的に)描きにくいものである事もまた事実である。
実践
上記を座学で共通認識としたうえで、実際に参加者同士のさまざまな組み合わせで演じてみる。
今回のWSでまず最初に行った事は、
「Relationship(関係性)を描く」という事。
と言っても難しい事は何もない。
「相手をどう思っているか」という、至ってシンプルなものである。
即興の芝居でも台本のある芝居でも相手役はほぼ確実に存在する。
その時に相手をどう思っているのか。
同じセリフ(例えば「お金を貸して欲しい」)でも、
自分が「面白い」と思っている人に言うのと、
自分が「怖いな」と思っている人に言うのでは
言い方やメンタルが異なる。
「相手によって影響される。
そして影響された結果が演技になる。」
という演技の入り口である。
ステップ2
「相手に対しての想いを持つ」という事に慣れてきたら、次は
Objective=目的
を持つ事と併用してもらった。
・相手からお金を借りる
・相手に謝らせる
・相手に頭をなでなでしてもらう
など持つ目的のチョイスは各参加者に委ねた。
以上である。
初参加者の方もいらっしゃったが、「面白かった」というコメントを頂けて胸を撫で下ろしている。
【今回出されていた宿題】
各自、好きな映画を1本以上選んでおく
【今回新たに出した宿題】
映画『コーダ あいのうた』を観ておく