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即興2人芝居WS 中級コース 20230603 - 土曜クラス


◆内容◆
60分間の即興2人芝居を行なうためのワークショップ
中級コース

◆参加者◆
男性2
女性1
合計3名

◆内容◆
 ● 初級コースの復習
 ● 中級コースでやる事の説明


新シーズン 土曜クラス 中級コース 1コマ目のWSである。

導入は木曜クラス 1コマ目とほぼ同じである。
中級コース参加希望者にはあらかじめ出していた宿題として、
「映画『ローマの休日』を観てくる事」を課していた。
(なかには『ローマの休日』ではなく『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観てきた人がいたので、怒った僕はその場でその人に任天堂の株を大量に買わせた)

木曜クラスと大きく異なったのは映画の分析を丁寧に行った点である。

中級コースの参加者はほぼ、「CORE」の概念を理解してくれている。
「Relationship(関係性)を出すのは早い方が良い」というのも体感として根付きつつある。
事実、これとPOVさえ有れば開始10分程度は観客は退屈しない。
ただし60分間、お客さんを楽しませ続けるには「CORE」の「O」(= Objective「役の目的」)が必須となってくる。

お客さんに退屈させる事なく物語を進めていくには、物語の核となるものが必要になる。それがObjectiveである。
これが無ければお客さんは何を見れば良いのか判らずモヤモヤさせてしまう。
我々が行おうとしている2人芝居の場合、大きく分けて2通り考えられる。

ケース1:2人の登場人物が共通の障害を取り除こうとする
ケース2:主人公が達成しようとする目的を阻止しているのが、もう一人の登場人物
共通しているのは、対立と葛藤が起きる事だ。

ここまで話した後、
「では『ローマの休日』はどちらか」
という質問を参加者に投げた。

参加者は皆「ケース2」と回答した。
が、主人公はグレゴリー・ペックなのかオードリー・ヘップバーンなのかで議論が起きた。
そこでぼくは物語における「主人公」の要素(主人公が主人公たりうる理由)として3つの要素を説明した。すると参加者の答えは統一された。

その後、『ローマの休日』の感動のメカニズムについて少し言及しシーンワークへと移っていった。

覚えることは多く、シーンワーク中にぼくからのガミガミ喧しいサイドコーチ(姑ver.)が入ってくる。
それでもWS後の感想を聞くと「面白い」という声を多く頂いた。

ぼくが参加者だったとしても中級コースの方が面白く感じると思う。
これまでやってきた初級コース以上に、参加者それぞれの個性が出てくる時間が増えてくると思う。

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