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脂質の代謝について。油をとったら脂肪になるの?

こんにちは。パーソナルトレーニングジム「Shibuya Fitness Sharez」代表の岡崎秀哉です(@hide_sharez
フィットネス関連のメディア「Sharez for Trainer」も運営しています。

今回は、脂質の代謝についてです。
というのも、ネット上を調べた時に、体脂肪の燃焼についてはたくさん情報があるけど、「脂肪がどうつくか?」「食べた脂質はどう代謝されるか?」に関する情報って少ないなぁと思ったからです。
ですので、意外と知らない、あまり理解できていない方もいるのではと思い、まとめてみます。

◯脂質の行方

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まず、シンプルに2つの経路があります。
1つ目は油を摂取したケース。(イラストの左です)
2つ目は糖質を摂取し過ぎて脂肪になるケース。(イラストの右です)
1つずつ解説していきます。

◯脂質を摂取した後の流れ

脂質を摂取すると、食道→胃→十二指腸と流れます。
ここで、膵臓や胆のうから分泌される消化酵素により、細かく分解されます。
そして、小腸で吸収され、リンパ管を経由して全身に流れていきます。
全身に流れた後の事は後ほど。

◯糖質を過剰摂取した時の流れ

糖質を過剰に摂取し、インスリンの働きで筋肉、肝臓、血中などに糖質が十分ある状態になると、余った糖質は肝臓で中性脂肪に変換されます。
そして、血中から全身に全身に流れていきます。
全身に流れた後の事は後ほど。

ざっくりとこういった流れです。
では、全身に流れた脂質はどうなるのでしょうか?
ここで考えたいのは脂質の役割です。

◯脂質の役割

脂質は、
脂溶性の栄養素(ビタミンやミネラル)を運搬する
細胞膜の材料になる
ホルモンの材料になる

などの役割があります。これらに必要分は使用されます。
そして余った脂質を血中脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪として蓄積します。
なので、脂っこいものを摂取したとしても、全て体脂肪になる訳ではないのです。

さらに、血中脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪にも役割があります。

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皮下脂肪は、体温の維持や臓器の保護の役割があります。体温の維持や保護は妊娠する女性にとって非常に重要なので、女性は皮下脂肪がつきやすいです。(洋ナシ型肥満と呼ばれます)

内臓脂肪は、臓器の保護やエネルギー源としての役割があります。こちらは女性は比較的つきづらく、男性の方がつきやすいです。(リンゴ型肥満と呼ばれます)

血中脂肪は、栄養素の運搬やエネルギー源としての役割があります。血中にあるので、すぐにエネルギーにしやすく、燃焼しやすいです。

◯体脂肪燃焼について

ここからは、体脂肪の燃焼についてです。
まず、体脂肪とは、内臓脂肪と皮下脂肪の総和だと認識してください。
脂肪が燃焼するという事は、エネルギーや身体の構成要素として使うという事です。
当然、使いやすいものから燃焼されます。
どう使うかというと、筋肉で運動のエネルギーとして使われたり、栄養素の運搬に使われたり、組織の構成要素として使われたり、など必要に応じて「必要な組織」で利用されるという事です。

①血中脂肪:血中 → 必要な組織
②内臓脂肪:内臓 → 血中 → 必要な組織
③皮下脂肪:皮下 → 血中 → 必要な組織

という順番です。
さらに、蓄積した脂肪を使うまでの流れは
脂肪細胞(血中、内臓、皮下) → 細胞から中性脂肪を取り出す → 血中へ流れる → 必要な組織へ運搬される → 組織でエネルギーとして使われる
といった流れです。

◯まとめ

今回の内容はインスタグラムで動画解説もしています!

https://www.instagram.com/tv/B_cDUZahsqS/?igshid=13bn8k06qworr

まとめると、脂質も体には必要なものなので、適量摂取した方が良いです。
脂質抜きダイエットとかすると、ホントに肌がカサカサになったりします。
食べた油は全部体脂肪になる訳ではありません。
動物性、植物性などバランス良く摂取し、身体を動かしましょうって話です。
具体的にどれくらい摂取するのか、どんな運動をするのかは、また別の機会に書きますね!

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