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経営理念と企業理念の違い

正確には、
経営理念という言葉が対象とする内容と
企業理念という言葉が対象とする内容の
違い、ということになります。

それらの対象とする内容とは、
理念の世界を対象としていることには
変わりがありません。

正しくは、
企業における経営に関する
理念の世界を対象としているのです。

このように話を進めること自体が
回りくどく、難しく感じさせてしまいます。
でも、それは仕方ありません。
理性的で論理的な進め方とはそういうものです。

多くの人がそういう論理的な世界に
慣れていなかったり、
論理的思考が拙いために
前に進みにくいことから起きているようです。

ですから、
経営理念や企業理念を語るのは
結構、注意を要するものですし、
こんな話もほとんどしません。

とはいえ、経営の勉強、
特に戦略やコンセプト、
経営ビジョンや経営構想、
ビジネスモデルを論じる際には
必ず経営理念や企業理念という言葉が
出てきます。

松下幸之助さんも、稲盛和夫さんも
偉いと言われる経営者たちは
必ずと言っていいほど
経営理念や企業理念について言及しています。

おそらく、
ほとんどの経営者のみなさんたちは
「企業を経営する上で重要な、
心やおもいの持ち方、心やおもいの在り方、
その心やおもいそのもの。

つまり、経営者にとって最も大事なもの」
というようなものとして
受け止めているのではないでしょうか?

だから、そのような大事で重要なものを
持たなけれならないし、
明らかにしなければならないし、
文章にしなければならない。
または、そうした方がいい、好ましい、と。

そして、心のことだから、
見えない世界のことだから、
厄介な問題、となってしまいやすい。

ということで、
これを業務サービスとして
対外的に使う言葉をどうするか、
大変迷いました。

「経営理念にするか、企業理念にするか?」

他にも、ビジョンとか、
ポリシーとか、理念周りの言葉が
たくさんありますので、
紛らわしさが加速していきます。

曖昧なまま進み、
理念づくりや理念の再構築は
泥沼にはまっていきます。

結論として、どちらかに決めたか!
「経営理念」に決めました。

ネット上で著名な企業500社くらい
チェックしてみました。
経営理念としていた会社が7割くらいで、
後は2割が企業理念、
残りはいろいろでした。

そこで、便宜上、
「経営理念」が比較的受け入れやすいだろう、
ということで、それを起点として
感性論哲学という哲学をベースに
経営理念体系を構築していくことにしたのです。

そして、私の経営理念の構造面での定義を
以下のように確定させました。

経営理念とは、
基本理念、企業理念、行動理念から
構成される企業における理念の体系である。

ここにおける「◯△□の視点」は、
以下の通りです。

基本→□→基本理念
目標→対象→企業→◯→企業理念
行動→△→行動理念

経営→◯△□のピラミッド

ということになります。

本当に厄介なテーマです。
そのテーマのプロとして、
独自のプログラムをつくり、
その分野の一人者になろうと思ったのが
20年以上前のことでした。

ちょうど、芳村思風先生の感性論哲学に
出会ったころです。

哲学からのアプローチの話は
別の機会にさせていただきます。

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