大物選手を次々と獲得し始めたONE ChampionshipはMMAのトップ団体になるか
シンガポール発でアジアでMMAを中心とする格闘技の大会を開催するプロモーション、ONE Championship。
円形ケージとリングの両方を採用し、MMAだけでなく、ムエタイ、ボクシングの世界戦まで行うプロモーションになった。
2018年10月6日のONE Championshipバンコク大会で初めてWBC世界フライ級タイトルマッチをメインイベントで行った。
シンガポール、インドネシア、タイ、さらに中国にも進出しており、ベンチャー企業として資金調達をシリーズDまで行っている。資金力がかなり豊富な点は他のプロモーションよりも数歩先を行っている点だろう。
大物選手を獲得
豊富な資金力は、有名選手を獲得する力になる。
有名選手がONE Championshipと契約すれば、試合を見たい人も増える。見たい人が増えればそれだけ映像としての価値も高くなり、プロモーションとして放映権料による収益が見込めるようになるからだ。
メインカードに有名選手のタイトルマッチ、前座に若手やランカーの試合が組めるようになると大会数をこなせるようになるので放送回数も増える。ONE ChampionshipのUFC化が進められるようになる。
ミドル級の大物、エディ・アルバレスを獲得
エディ・アルバレスは、日本ではDREAMに参戦していたことがる。DREAM以降はアメリカのBellator MMAと契約、Bellator 39でライト級タイトルを二度獲得。Bellatorライト級の大物、マイケル・チャンドラーにも勝っている。
Bellator MMAのタイトルを返上してUFCに移籍。UFC世界ライト級タイトルマッチで王者のハファエル・ドス・アンジョスを1Rで下して世界最高峰のタイトルの戴冠歴があるライト級だ。
噂では超大型の契約になっているとのこと。ライト級には青木真也がいるのでエディ・アルバレス対青木真也の三度目の対戦が実現されるかもしれない。
DJがONEにトレード移籍する模様
UFCフライ級で無双状態だったデメトリアス・ジョンソン(以下DJ)がONE ChampionshipとUFCの間でトレード契約で移籍する模様。
ONE Championshipからはベン・アスクレン、UFCからはDJとなる模様。UFC側はベン・アスクレンとジョルジュ・サンピエールやタイロン・ウッドリーとの試合を組みたいのだろうか。
DJは2012年の王座獲得から2018年までの約6年間、11度もUFCフライ級タイトルを防衛し続けたスーパースターだ。
相手をリフトアップしながら腕十字をとる離れ技をなせるのもPFP(パウンド・フォー・パウンド)の上位に位置するだけの強さからだ。
チャンスを求めてRIZINに来た堀口恭司を見てもわかるように、UFCでは強くても軽量級ではあまり試合が組まれない。ライト級以上の階級が人気だからだ。試合数が少ないとそれだけファイトマネーが入って来るタイミングが減ってしまう。DJも今年、守り続けた王座から陥落したことで新たな活躍の場を求めていたのかも知れない。
一方のONE Championshipは、アジアマーケットをターゲットとしているため軽量級が人気の地域だ。アジアの格闘技といえばムエタイで、やはり体格的に70kg以下の選手が多い。
アジアの格闘技団体、プロモーションでも軽量級の試合が中心になるのは、アジア人の標準的な体格が軽量級なのが影響している。やはり観客、見てる側の体格と戦っている選手の体格が近い方が観ていて盛り上がる。
ONEはDJ、RIZINは堀口恭司の軽量級の2強でアジアマーケットを引っ張っていって欲しい。
2019年に日本大会開催
来年、2019年3月にONE Championshipが両国国技館で大会を開催する。
記者会見に参加した選手はだいたい出場するとのことなので、日本人選手のタイトルマッチが組まれること今から期待してしまう。
チケットが発売されたら観に行きたいと思う。
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