「最悪に備えよ」
「最悪に備えよ」
いつもそう書いている自分自身、プーチン大統領が一気に数都市を攻めて、ウクライナ全土を占領するつもりだとは思わなかった。キエフは数時間で陥落するかもしれないという。おそらく、実際に近くあっけなく陥落するのであろう。
最悪に備えよと言いながら、「そうは言っても、ロシア人の多い、東部の地域で、さらにその北にあるキエフは攻めないでしょ!。だって、それやっちゃったら第三次世界大戦でしょ。それこそ大惨事だ。」とどこかで思っていた。
やはり、そうなってほしいという「希望的バイアス」が働いていた。
実に甘かった。考えてみたら、ウクライナのロシア人がいる地域の独立を認めたり、併合してもそんな瑣末な話、広大なロシアから見たら、誤差みたいなものだ。脱炭素化で大事な輸出商品である石油やガスは、明らかに風向きが悪い。
もしかすると、NATOの拡大もカーボンニュートラルもロシアを追い詰めたのかもしれない。ロシアやプーチン大統領は真剣なのである。
経済制裁は制裁相手がどこかで「ごめんなさい」をすれば意味があるが、逆ギレされるとかえって逆効果なのではないだろうか?戦前の日本も同じじゃないか。たまさか日本は、当時輸入のほとんどを米国に頼り、そもそも資源もなく、その資源の供給先と思っていた南洋も途中から資源を運べず、残念なくらいに早く「ガス欠」になってしまったが、ロシアは違うよ。資源は豊富にあるのだから。むしろ干上がるのはドイツだったりするわけで。
そもそも環境関連の新しい仕組み作りを中心的にやっているのは、欧州勢である。その流れで極まりそうになったロシアは、アジア地域があると言っても、本質的には「欧州系の国」である。要はすごくシンプルに言えば、欧州で新しい枠組みを始めたから、ある欧州の大国が怒って、戦争になったのだ。「欧州の中で勝手にやってくれ!」という感じである。
21世紀はインド太平洋の社会であり、欧州・大西洋系国家は先世紀なのである。僕らから見たらFAR WEST(極西)なのである。欧州との地理的歴史的に関係のあるアフリカをあげるから、もう欧州アフリカで勝手にやってくれ。俺らを巻き込まないでくれと思うのだが、悲しいかな、世界は繋がりすぎている。
もうこうなったら、最悪に備えて、日本も早々に武装すべきである。
いつまでも米国だけに頼れないことが明白になってきている。
自国を守らなくては。最悪に備えよ。
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