時空を超えたトラベラー！？ 映画「光の旅人」が斜め上すぎる件
皆さまコンニチハ、旅きのこです。
早速ですが「光の旅人」/ 原題「K-PAX」という映画を観たことある方いらっしゃいますか？
これ、もし「観たよ」とパッと手を上げた方がいたら、あなた！相当マニアックですね！だいぶ気が合いそうなので今度カフェで語り合いましょう。
1ミリも知らん！という方がほとんどかと思いますが、騙されたと思って観てみて欲しいので紹介します。
※ここからネタバレ注意※
下手するとB級と捉えられても仕方ないような、絶妙なタイトルとメインビジュアルなんですが、これ、かなり名作だと思います。
というかむしろ、このギャップがナイス！
こんな方にオススメ↓
・宇宙、天体、天文学が好きな方
・ちょっと不思議、スピリチュアルな話が好きな方
・人の在り方について日頃から思考を巡らせてる方
ただのエイリアンがウェ〜っとする映画ではございません。
主人公は演技派俳優ケビン・スペイシー演じる異星人、プロート。自分は地球から1000光年離れた「K-PAX」という別の惑星からやって来たと主張します。
この映画は登場シーンから全体を通して「光」の描写がとても美しい。ただライトを当てるだけではなく、光というものに焦点を当てるにはどうすれば良いかが考えられている。世界観の作り方が素晴らしい作品だと思います。
その映像美に引き込まれているうちに、異星人プロート君、色々あってなんと精神病院にブチ込まれてしまいます！
ｵｰﾏｲｶﾞｯ
いやはや、それにしても主演ケビン・スペイシーの奇怪な演技は天下一品です。個人的な話でアレですが、私は彼を推してるんです。彼のありとあらゆる出演作を、片っ端から観ていく活動の中でこの映画にも出逢いました。
上段「ユージュアルサスペクツ」
下段「L.A.コンフィデンシャル」
様々な作品でいやらしい役を演じてきたスペイシー。この「光の旅人」でも、異星人役がハマりきっていて素晴らしい！よっ！変態っ！
ということで(？)
私の癖(ヘキ)の話は置いといて
話を戻しますと
自分を宇宙から来た旅人だと主張する彼に、精神病院もてんやわんや。やれ薬を増やせだの、何だの。意見が飛び交いますが・・・
彼の口から出る宇宙の話に、信憑性があるのではないか？と気づき始める主治医。
コミュニケーションを重ねるごとに、医者や他の患者から信頼を寄せられるようになり、彼の神秘的な存在が患者の病気をも治し始めるのです・・・！
私も宇宙に連れてってー！と懇願する患者たち
彼の本当の姿や過去を突き止めようとする医師
ザックリこんな感じでストーリーは進むのですが・・・
私が何をそんなにこの映画を気に入っているのかと言いますと、この異星人プロートの思想と発言なんですよね。哲学的なメッセージが含まれているセリフが多くて、人として考えさせられる場面が多い！
まさか宇宙人に人として大切なことを教わることになるとはな。
彼の故郷の宇宙では当たり前と話されることの数々が、人間が忘れてしまった大切なことのように思えてくるんです・・・映画の途中でメモを取りたくなるくらい。
異星人プロートと関わる中で、精神病の症状が軽減し始める患者たち・・・それを見た医師が彼にこんな風に忠告します。
医師) 仲間に興味を持つのは良いが、患者に”治る”と思わせるのはやめてくれないか。
プロート) 何故だい？全ての存在は自己治癒力を持っている。そんなことは宇宙では何百万年も前から当たり前のことだよ。
医師) この地球では、君は患者で、私が医師なんだ！
プロート) 医者と患者か、、。人間は面白い区別をつけるんだね。
医師) ここにいる仲間を治すのは、君の仕事じゃないんだよ。私の仕事なんだ！
プロート) じゃぁ、彼らの病気が未だ治って無いのは何故なんだい？なぜ治してあげないんだ？
あああああ伝わりますでしょうか？
私がこの映画にハマった理由が・・・・
現代人がどうしてこうも病んでいるのか・・・その理由がこのセリフに全て表れているような気がします。
この場面の他にも、ハッとさせられるシーンが盛り沢山。
まるで自分も病棟にいる一員かのように、奇妙な異星人の語る言葉に耳を傾けて、映画に入り込んでしまいます。
そしてこれも異星人役を全く違和感無く演じてしまうケビン・スペイシー様の演技力あってのことだなぁと唸ってしまう。
静かで美しくて、学びがある。
でも暗い雰囲気はせず、ちょっぴりハートウォーミング。
まさに秋の夜長にぴったりの一作です。
皆様ぜひ、騙されたと思って見てみてください！
映画の最後の展開には色んな考察が成されていますが、公開された2001年当時よりも、時代が進んだ今の方が、その結末の意味をしっかり理解できる方が増えているのではないかなぁと思います。
私はAmazonプライムで観ましたよ〜！
今日は旅は旅でも、宇宙の旅のお話でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます！
もし見たよ！見たことあるよー！という方がいらっしゃいましたら、ぜひ感想を教えてくださいね。
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