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海外から愛犬と帰国する④ 蘇州市犬(猫)防疫証書について

「蘇州市犬(猫)防疫証書」は、蘇州市において養犬登録する際に発行される書類の1つであるが、これは、狂犬病予防接種を受けたことを証明するための書類でもある。
※蘇州市の養犬登録手続きに関しては、『海外から愛犬と帰国する③ 蘇州市の養犬登録手順』をご参照下さい。

ワクチンには、有効免疫期間があるため、登録時のみワクチン接種を行えば良いというわけではなく、常に有効免疫期間が途切れないよう定期的に予防接種を受けていく必要がある。

予防接種を受けるたびに、「蘇州市犬(猫)防疫証書」が発行されるが、継続的に接種を行なっていることを証明するため、念のため、古い証書も保管しておいた方が良いだろう。

中国でもペットは大人気で、ペットショップやペット病院の数も増えている。そのため、どうしてもサービスの質にはバラつきがあるというのが実情だ。特に 明らかに外国人向けの対応に慣れていないショップや病院もあるので、やはり「行きつけのショップや病院」を見つけておくと安心だ。
※「海外から愛犬と帰国する⑧ ペットショップとペット病院」で私が利用したことのあるショップと病院の情報を記したい。

注意点「日本入国前事前審査の際 動物検疫所から求められる書類」について

愛犬や愛猫を日本に連れ帰る際に、日本の動物検疫所から求められる書類に関しては、インターネット経由など、公的な書類として、いずれかからは、入手が可能な定型フォーマットがあるが、唯一、「マイクロチップ埋め込み日」を証明する書類のみが、決まったフォーマットがない。上海のように、一部 ペット病院が決まったフォーマットで「ペット病院が埋め込み日を証明する書類」を発行してくれる病院がある場合があるが、地域によって、その対応が大きく異なっている。

少なくとも24年4月時点で、蘇州市には、定型フォーマットがない上、対応してくれないというよりは、「どのようにしていいか?わからない。」という ショップや病院がほとんどという状況であった。合計10以上のショップ、病院に確認したが、いずれも「どうしていいか?わからない」という回答だった。

そこで、私は、マイクロチップ埋め込み日と狂犬病予防注射接種日を同日とし、「蘇州市犬(猫)防疫証書」を 「マイクロチップ埋め込み日を証明する書類」としても使えるように、下部写真のように 自分で 記述を追加した。

結果的に、背景などを説明した上で、この書類をJPEGファイルで動物検疫所に提出したところ、「マイクロチップ埋め込み日を証明する書類」として、承認を得ることが出来た。

記述を追加するにあたり、念のため、私は、以下の点に注意した。あくまでもこれは、苦肉の策であり、自ら元々ある別の書類フォーマットに記述を加えているわけで、決してスマートな100点満点の対策とはとても言えないからだ。もし万が一、真偽を疑われた際は、ペットショップでその証明者となってくれるようお願いもしておいた。

(私が注意した点)
① 書類には、立ち会ってもらったペットショップの店員さんのサインを頂いた。本当は、ショップの印鑑も押印頂きたかったが、そのショップでは、その時、印鑑がなかった。
② 日付も店員さんに直筆で書いてもらうようにした。
③ マイクロチップナンバーを記載した。
④ 念には念を入れて、マイクロチップを注射しているところの写真も撮っておいた。デジタルデータとして、「撮影日」も データフォーマット内に記録されるからだ。
⑤ もし日本の動物検疫所から真偽を問われるようなことがあれば、真実を証明して欲しいとお願いしておいた。
 実際の自作の書類写真を下部に添付するので参考になれば幸いだ。

 この書類は、いつか愛犬や愛猫と日本に帰国されるその時まで、大切に保管しておいて欲しい。いずれ役立つ時が来るだろう。

NEXT STORY   「海外から愛犬と帰国する⑤ マイクロチップについて」

ペットショップの掲示看板
狂犬病注射 = 私の愛犬が接種したワクチン
防疫証書とマイクロチップ埋め込み日証明を兼用した書類(必要情報追記)



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