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働くことは大変だ。

若い頃は、働くことは当たり前のことだと思っていました。運良く大学教員という職にありついて、30年以上経ちましたが、最近は”働くことは大変だし、働き続けることはもっと大変だ”と実感しています。物理探査の研究は好きだし、物理探査を生徒達に教えることも嫌いではありません。なので、大学教員という職業は、私にとっては天職だし、かなり恵まれた職業なのかもしれません。

世の中には多くの職業があって、働くためには、企業に入らなければなりません。大学生に限って言えば、学生時代に1年以上かけて、企業研究やインターンシップを通じて、自分に合う(または自分の好きな)企業を探します。そのように準備して入った会社ですが、入社後に必ず明るい未来が待っているわけではありません。厚労省の『新規大卒就業者の事業所規模別離職状況』によると平成29年3月卒の離職率は、1年目まで12%、2年目まで23%、3年目まで33%です。最近の統計でも、この離職率はほぼ変わっていない状況だそうです。つまり、大卒の新入社員の3人に1人は、3年目までに離職するということを意味しています。

昔は終身雇用が当たり前でしたが、最近はセカンドキャリアやサードキャリアといった転職も当たり前になってきました。また、リモートワークによる働き方も増えてきたため、フリーランスとして自宅で働く人も増えています。その一方で、引きこもりやニートなどの未就労者が増えているのも社会的な大問題です。

私は偶々、自分に合った職業に就くことができました。自分のジョブガチャ運の強さに感謝しています。しかし、それも少しづつ終わりが近づいています。遅ればせながらセカンドキャリアを考える時期が来たようです。

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