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”ゴマすり”も、たまには役に立つ

 「胡麻をする」行為は、自分よりも位の上の人に合わせて相手を持ち上げたり、お世辞を言ったりおべっかを使ったりして、どうにかよい印象を与えて自分が気に入られようと立ち振る舞うことです。胡麻は、スルのも、スラレルのも嫌いです。

 日本語では、お世辞などを言う時の手の仕草が、胡麻をする仕草に似ていることから、このように呼ばれていましが、欧米ではゴマすりのことを”リンゴを磨く(apple polishing)”と表現します。また、胡麻をする人のことはapple polisherと言います。少し脱線しますが、リンゴにまつわる英語表現は結構あります。代表的なのは、以下のものです。

“An apple a day keeps a doctor away.” 「一日一個のりんごで医者知らず」
“One bad apple spoils the barrel.” 「一つ腐ったりんごがあれば、樽の中のりんごが全部腐る」
“The apple doesn’t fall far from the tree.” 「りんごは、木からあまり遠いところには落ちない」

 一つ目の諺は、リンゴの高い栄養価から来た諺です。直訳すれば「一日一個のリンゴが医者を遠ざける」です。二つ目の諺は、有名なドラマ・金八先生の中のセリフに似ています。「俺は腐ったミカンじゃねぇ!」。金八先生では、ミカンに例えていますが、同じ意味です。三つ目は、親の遺伝子は子どもにも受け継がれる、という「蛙の子は蛙」的な意味です。

 脱線しすぎたので、ゴマすりの話に戻ります。フィリピンの留学生から、フィリピン土産にコーヒーをもらいました。コーヒーは好きなので嬉しいのですが、もらったのはコーヒー豆をローストした状態のものでした。家にはコーヒー豆を挽くコーヒーミルがありません。どうしようかと考えていたら、ゴマすり器が使えるのではないかと思い付きました。

 ゴマすり器は、タイトル図のように多くの種類がありますが、我家には使っていないゴマすり器が二つあったので、一つを使ってコーヒー豆をすり潰す実験をしました。最初は、試しに10粒ほど入れてスッてみましたが、うまく挽けませんでした。そこで、スリコギを使ってコーヒー豆を粗挽きにしてして、再度試しました。今度は大成功、見事コーヒー豆を粉にすることができました。ただし、労力はかなりかかりましたが・・・。

 理系なので、何でも試してみるのが大好きです。今回は、ゴマすりでコーヒーミルの替りができることを発見しました。ゴマすりも、たまには役に立ちます。

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