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起業は根性!? スキルよりマインド

大学は主に教育・研究を行なう高等教育機関ですが、そこでの研究成果を基にして起業する場合があります。これが、いわゆる”大学発ベンチャー”と呼ばれるものです。ただし、”ベンチャー”という言葉が使い古されたためか、最近では”スタートアップ”と言う言葉が使われることが多くなりました。

ベンチャーには、”革新的”のようなニュアンスがありますが、スタートアップにはそのような意味はありません。どんな会社でも起業して、軌道に乗るまでの間は”スタートアップ”という位置付けになります。つまり、スタートアップはベンチャーを含んだ上位互換と考えることもできます。

九州大学からも様々なベンチャー企業が誕生しています。聞きかじりの曖昧な知識ですが、”納豆菌由来のバイオポリマーの生産技術を開発し、化粧品原料などとして生産する会社”、”カイコを利用して医療用等に使用できる高機能なタンパク質を生産する会社”、”3Dプリンターで人工血管を作る会社”などがあります。

大学で研究をしていれば、社会に役立ちそうな研究シーズを見つけることは、そう難しいことではありません。しかし、その研究シーズを基に起業し、軌道に乗せることはかなり難しいことです。私も複数の特許を持っていますが、その特許を基に起業することには躊躇してしまいます。

『起業』については、株式会社の条件が緩和されたこともあり、”会社を作るだけ”なら、かなりハードルが低くなりました。しかし、問題はその先です。商業的に利益を出して、長い期間会社を存続させることは難しいのです。最初に例に挙げたバイオポリマーの会社も、実は20年持ちませんでした。また、人工血管の会社は精力的に活動中ですが、黒字化には苦労しているようです。

起業について調べていると、"スキルよりマインド"のような言葉が良く出てきます。これは、技術(スキル)はもちろん必要だが、それよりも起業しようという気持ち(マインド)が重要だということを説明しています。しかし、この”起業マインド”の育て方についての解説が少ないことが気になりました。

起業に少しだけ興味があった私は思わず、「何だ、起業も結局は根性論かよ!」と心の中で毒づいてしまいました。まだまだ起業については勉強不足なので、少しづつ情報を集めて行こうと考えています。

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