マガジンのカバー画像

雑記コラム

763
物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
運営しているクリエイター

2022年7月の記事一覧

WHOのヘビマークについて

コロナは依然として猛威を振るい、現在は第七波だそうです。いつまでこのブームは続くのでしょうか?。また、最近はサル痘という新しい伝染病も世界中に広がりつつあると、WHO(World Health Organization:世界保健機構)が警戒しています。WHOは、「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的に掲げた国連の機関です。 こんなご時世ですから、ニュースや新聞にWHOが頻繁に出てきます。WHO事務局長のペドロスさんもお茶の間に馴染みの顔(?)になりました

寿 PVが20000越え達成!!

2022年3月7日に10000ビューを達成してから、約5か月で20000ビューに到達しました。これも一重に読者の皆様のお陰です。公開した記事も500を超えました。ざっと計算すると、1記事当たり40ビューくらいになります。1週当たりのビュー数も平均4-500程度で、安定してきました。少し前までは、2-300ビューでしたので、PV数の増加率が増えたような気がします。 世間一般には知られていない『物理探査』を中心としたニッチなブログなので、ここまでPV数が伸びるとは、正直思ってい

台風一過と生ビール

現在、台風5号が九州に接近しつつありますが、どうやら直撃は無さそうです。台風が近づけば風雨が強くなるし、水害なども心配になります。今度の台風では九州北部は心配無さそうですが、台風が接近している九州南部はまだまだ油断が出来ません。 台風が通り過ぎると、急に晴れ渡って晴天になることがあります。このことを台風一過と呼びます。また台風一過は、騒動が収まって落ち着いた状態となることに、比喩的に使われたりします。今回はそんな台風一過の話題です。 大学が法人化する前までは、大学から毎年

尖った技術は一足飛びに普及する!

エッジの効いた技術は、それまでの一般的な技術を一気に追い越す場合があります。例えば、現代の生活に欠かせない携帯電話やスマホは、その好例でしょう。私が子供の頃は、ダイヤルを回して数字を入力する固定電話(黒電話)が一般的でした。それがいつの間にか、プッシュホン(今では皆無)になり、自動車電話を経て、携帯電話・スマホに進化していきました。 日本では、電話はこのような緩やかな進化を遂げましたが、発展途上国では事情が全く違います。発展途上国では、”電話が無い”状態から途中を飛び抜かし

『論文』というもの。

論文とは、学問の研究成果などのあるテーマについて論理的な手法で書き記した文章のことを指します。論文ほどではないにしろ、あるテーマについて論述する小規模な論文の一つの形式として小論文というものもあります。これらの学術論文の書き方のことをアカデミック・ライティングといい、これも一つの研究分野です。 学術論文には、いくつか種類があります。学会や学術雑誌、文科系と理科系の別により用語にかなりの違いがありますが、主に理科系の場合には次のような分類が一般的です。通常、論文といった場合に

起業への道#3 医療分野への挑戦

少し前に起業支援プロジェクトに応募して、あえなく不採択になった話を書きました。しかし、性懲りもなく別のプロジェクトに応募しました。今回のプロジェクトは、”医歯薬系の研究者ではない人”による医療技術の開発プロジェクトです。このプロジェクトの公募の経緯は詳しく知りませんが、面白そうなので応募してみました。 物理探査と関連した検査技術に、非破壊検査と非侵襲検査があります。詳しくは下記のリンクから辿れますが、医療現場で使われる非侵襲検査は、物理探査と密接な関係があります。今回応募し

本物だけが生き残る!?

偽物とは、本物ではない物のことです。また、本物ではないという抽象概念を意味したりします。しかし、本物と偽物の境界が微妙なものもあります。例えば、人工ダイヤモンド(工業用ダイヤモンド)は成分的には”本物のダイヤモンド”と同じですが、天然のダイヤモンドではないので宝石としての価値はありません。技術的には宝石に使えるサイズの大型の人工ダイヤの作ることができるそうですが、天然ダイヤ以上のコストがかかるそうです。ダイヤ以外の人造宝石は、比較的安価に作ることができます。ただし、不純物を含

資源の観点から文明開化を考える

文明開化は、明治時代の日本に西洋の文明が入ってきて、制度や習慣が大きく変化した現象のことを指します。明治政府は、近代化=西欧化と考え、積極的に西洋の制度・習慣を取り入れました。また、その当時のハイテク技術である、鉄道、蒸気船、レンガを使った西洋建築なども取り入れました。さらに、工業化を推し進めるため、官営の製鉄所(八幡製鉄所)や製糸工場(富岡製糸場)などが作られました。 文明開化という言葉は、福澤諭吉が『文明論之概略』の中で、civilizationの訳語として使ったのが始

地盤改良について

最近は仕事の関係で、研究室での”引きこもり状態”が続いていましたが、今日は久しぶりに屋外での実験でした。この実験は、『地盤改良機』の地盤改良具合をリアルタイムで監視するためのシステムを開発するための実験で、今日は地中から地表へ計測データを送信する、データ伝送の基礎実験でした。 地盤改良には、色々な種類のものがありますが、一般的には軟弱地盤からその下の固い地盤まで穴を掘って、その穴にセメントミルクを加えて固め、強固な柱を軟弱地盤中に複数設置することで、軟弱地盤の強度を高めます

セミ、うるさいですよ~!

今朝も早くからセミが元気に鳴いています。関東なら「ミーンミンミンミー」と鳴くミンミンゼミが主流ですが、ここ九州では「シャシャシャ…」や「センセンセン…」と鳴くクマゼミが主流です。知っていると思いますが、鳴くのはオスだけで、腹を激しく縦に振りながら大きな音で鳴きます。 クマゼミは南方系のセミで、分布域は西日本(近畿、中国、四国、九州、南西諸島)、関東南部、東海、北陸地方です。昔はクマゼミは、関東地方ではあまりいませんでしたが、最近は生息数を増やしているようです。その原因として

3つの季節?

暑いです。ヨーロッパでは、猛暑による熱波が深刻な問題になっています。今朝のニュースでは、イギリスのヒースロー空港で、40.2℃が観測されたそうです。この気温は、イギリス観測史上初の40℃越えだったようです。 その昔、福岡の六本松という場所に六本松キャンパスがあった頃、私は『熱と波動論基礎』という講義を10年近く担当していました。学生たちはこの講義を熱波と省略して呼んでいました。初めてこのことを知った時は、「なるほど、良くできた省略だ!」と感心しました。もちろん、ヨーロッパの

博士号について

大学の教員や研究機関の研究員以外の人には、博士号は馴染みがないでしょう。博士は”はかせ”とも呼びますが、正式には”はくし”と読みます。一応、私も工学博士の端くれです。 博士になるためには、大学院の博士課程に進んで博士号を取得する必要があります。大学によって細かい規定の差はありますが、基本的には学術誌に研究成果の論文が掲載されて、その論文をもとにした学位論文を提出して審査をしてもらいます。最終的に、審査に合格すれば目出度く”博士号”が取得できます。昔は医学博士や法学博士など、

遅刻した夢

ずいぶん昔の学生の頃には、試験に遅刻しそうになる夢を数回見たことがあります。さすがに今は見ませんが・・・。今朝、久しぶりに遅刻の夢を見ました。ただし、普通の遅刻ではありません。 遅刻には色々なパターンがあります。学校や職場に遅刻しそうになったり、遅刻してしまった夢です。また、乗り物に乗り遅れる夢も、時間に遅れる夢の仲間です。心理学的には(?)夢の中の”遅刻”は、その人の深層心理である焦りや不安を意味するそうです。その他にも遅刻の夢は、諦め・タイムリミット・後ろ向き・負け・面

起業への道#2 ペインをゲインに!

九州大学が独自に起業をサポートするプロジェクトに『九大ギャップファンド』というのがありました。このプロジェクトに採択されると、起業のシード(種)になる試作品の開発を支援するための研究資金(250万円)がもらえました。私も、2019年度のプロジェクトに10件中10位の最下位で採択されました。その時は、研究資金の提供は嬉しかったのですが、本気で起業を考えているわけではありませんでした。 このプロジェクトは研究資金を提供するだけではなくて、起業に関するサポートもしてくれました。そ