見出し画像

セミ、うるさいですよ~!

今朝も早くからセミが元気に鳴いています。関東なら「ミーンミンミンミー」と鳴くミンミンゼミが主流ですが、ここ九州では「シャシャシャ…」や「センセンセン…」と鳴くクマゼミが主流です。知っていると思いますが、鳴くのはオスだけで、腹を激しく縦に振りながら大きな音で鳴きます。

クマゼミは南方系のセミで、分布域は西日本(近畿、中国、四国、九州、南西諸島)、関東南部、東海、北陸地方です。昔はクマゼミは、関東地方ではあまりいませんでしたが、最近は生息数を増やしているようです。その原因として、気候の温暖化などが考えられています。九州の平野部では、クマゼミ以外にもアブラゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシなどのセミがいますが、ミンミンゼミを見ることはありません。

ミンミンゼミは関東を代表するセミですが、九州には山岳地帯を除けばほとんど見ることがありませんから、映画やドラマの夏のシーンで「ミーンミーン」というセミの鳴き声を耳にしても、ちょっとピンときませんでした。昆虫図鑑などの知識としてミンミンゼミは知っていましたが、身近なセミではありませんでした。

小学生時代、セミは夏休みの自由研究の定番だった”昆虫採集”のターゲットです。私の実家は田舎なので、天然のカブトムシやクワガタが取れましたし、セミやトンボも身近な昆虫でした。ある時、セミを捕ろうと捕虫網を持って木々を捜索していると、2匹のニイニイゼミを見つけました。そっと近づいて網をかけると、うまい具合に2匹同時に捕まえることができました。そのセミをよく見ると、お尻の部分がくっついていました。その時は、昆虫の生殖行為については無知でしたので、「どうしてお尻がくっついてるのかな?」と単純に疑問に思いました。

またある時には、シオカラトンボとムギワラトンボがくっついて飛んでいるのを採ったこともありました。このトンボは実は同じ種類のトンボですが、雌雄で色が違うので、オスがシオカラトンボ、メスがムギワラトンボと別の名前で呼ばれています。この時のトンボも、生殖行為の真っ最中だったようですが、その疑問が解けたのはずっと後になってからでした。

「セミ、うるさいですよ~」は、『モモちゃん絵本』に出てくる主人公・モモちゃんの台詞です。モモちゃん絵本はシリーズ本で、その中の一冊に”クジラにびっしりとまとわりついたセミ”が出てきます。モモちゃんはあまりのセミの鳴き声の煩さに、先の台詞を発しました。この本は、子供が小さい頃に読み聞かせをしていて、何度も読まされたので覚えています。

モモちゃんではありませんが、朝6時台からのセミの大合唱には辟易します。これも温暖化の代償なのでしょうか?。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?