「スキル」は「テクニック」ではない
はじめに
「スキル」という本を読みました。(TOPの写真がその表紙です)
この本では、さまざまな「スキル=○○力」が紹介されていますが、それと合わせて、序文にて
スキルとはテクニックではなく「考え方」
と書かれています。(アマゾンでは、目次と序文が無料で読めるのでそちらをご参照ください)
改めて考えてみると「スキル」とは何でしょうか? たとえば、先に挙げたような「テクニック」のように、スキルに似た意味を持つ単語がいくつかあります。そこで今回はこれらの意味の違いについて考えていきます。
「技術」を表す英語表現
たとえば、このnoteでは「デジタルスキル」を取り上げてきました。あえて日本語訳すると「デジタルの技術」というような意味合いになるのでしょうが、この「技術」を表す英語単語はいくつか存在します。
以下のサイトを参考に解説していきます。
ここにあるように、「スキル」「テクニック」のほかにも「アーツ(アートの複数形)」という語はよく聞きます。(リベラルアーツとか、マーシャルアーツとかの「アーツ」) これらの違いを詳細にみていきましょう。
スキル (skill)
この訳だけを見ても、いわゆる「技術」「わざ」という印象を受けるだけなので、他の語も見てみます。
テクニック (technique)
テクニックは、スキルと比較すると「何かを解決する際に必要となる、具体的な手法・方法・技巧」という印象を受けます。
アーツ (arts)
アーツは「高度な能力」ではあるものの、それが具体的に何かの解決に即効性があるかどうかはうたっていません。その意味でテクニックとは明確に異なる印象を受けます。また、
ともあるように、人文科学・芸術にてよく使われる性質がありそうです。
おわりに
今回は、「スキルとテクニックは違う」というところから、様々な英語表現について調べてみました。
具体的な手法を身に着けるためには訓練や高度な能力が必要となりますし、また英語表現を見ると、
technique や art の説明文の中に "skill" が用いられている
点からも、これらはある意味不可分かもしれません。
とはいえ、テクニックやアートが「個々の手順」や「技術」について書かれているのに対し、スキルは「扱いにくい問題領域に解決策を生み出す能力」とされていて、すなわち
誰かの課題を解決できる力こそが「スキル」
であると言えそうです。
要は、スキルかどうかというのは
課題が何で、その解決に何が必要なのか?
を問うことに繋がるのではないでしょうか。その課題解決に、たとえば特定のデジタル技術が必要であるなら、デジタルを扱う「テクニック」が必要になるのでしょう。
今後も課題解決に必要なスキルは常に磨き続けていきたいと考えています。
(おわり)
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