「問題」と「課題」の違いを考える前に
はじめに
最近、「データドリブン思考」という本を読んでいます。
この本の第1章にも出てくるのですが、
「問題」と「課題」の違い
というフレーズをしばしば耳にします。ネットで検索しても、たくさんの記事がヒットします。
今回は、この「問題」「課題」論について考えていきます。
わからないことはChatGPTさんに聞く
分からないことはすぐに調べるのがよいですが、最近では今話題の便利なツールが無料で利用できます。早速入力してみました。
中学生でもわかるように説明してとお願いしたので、言葉自体は平易になりました。しかし、ChatGPT自身が「似ているが、微妙に異なる意味を持つ」と言っているように、このフレーズに関してはいつも
分かるような、分からないような、何か誤魔化されたような気がする
のは私だけでしょうか。
目標と現状の「差」が「問題」
問題と課題の違いを、「目標」と「現状」の表現を使いながら説明する例もよく見かけます。
目標はTo-Beや「理想」、現状はAs-Isや現実などと呼ばれることもありますが、いずれにしても目標と現状の差(ギャップ)が「問題」であり、それの中で取り組むべきことが「課題」だとされるようです。
分かってきたような気もするのですが、問題と課題の違いというところだけ見るとやはり「どっちがどっちなの」というのはよくわからなくなる気もします。
おわりに ~ 大事なことは「目標」
実は、上の絵で見るべきは、問題と課題の違いではなく、「目標」の部分です。
目標(理想)がないと、「問題」の抽出はできない
と言っているのがポイントで、現状の困りごとを解決したいということだけから考えると「問題」なのか「課題」なのかがわからなくなるのはないでしょうか。
よく「あるべき姿」「ありたい姿」などと言われますが、「こうありたいのに、そうなれていない」という点がまず先に来ないといけないのであって、「仕事溜まってるなー」とか「書類がいっぱいあってめんどくさいなー」という課題について考える時には、実は
「目標(理想)」が規定されていない状態なのかもしれない
という点にまで思いをいたらしてみると、「問題」「課題」論について頭が整理されるのではないでしょうか。
(この項おわり)
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