マガジンのカバー画像

真の意味でDXを推進したいマガジン

98
真の意味でDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進したいと思っています。DXを推進するような記事を投稿していきます。
運営しているクリエイター

#業界あるある

あなたは「DX研修後のつながり」がなぜ必要なのかを正しく説明できますか?

はじめにこのnoteでは、これまでいくつもDXに関する投稿を行ってきました。私自身「真の意味でDXを推進したい」と今でも思っています。 今回は、DX人材の育成に関する取組について、日経クロステックで連載されていた記事をご紹介いたします。 こちらの記事では、以下のような7つの工夫が紹介されています。 どれも、大事な観点なのですが、一つだけ意味合いが違う項目が混ざっています。それは「学び後のつながりをつくる」というものです。 この学び後のつながりはなぜ必要なのでしょうか?

有料
100

生産ラインは左から右とは限らない?

はじめに製造業のDX推進について、インタビューを受ける機会も増えてきたのですが、製造業以外の方とお話すると、生産ライン(製造ライン)のイメージがどうもズレていることに気づきました。そこで、今回は生産ラインについて解説していきます。 多品種少量生産そもそもの話ですが、 「一つの生産ラインでは一種類しか作れない」わけではない というところから認識ズレが起こっているようです。 こちらについては、以下の記事が非常にわかりやすいです。

有料
100

「ヨシ!」の効果はいかほどか

はじめに現場猫をご存知でしょうか? 私はこの現場猫のデザインが大好きなのですが、今日は 彼(?)の特徴的なセリフである「ヨシ!」という掛け声について 考えていきます。 生まれた経緯については上の記事に詳細を譲るとして、この「対象を指差しながら『ヨシ!』と発声する行為」は製造現場や建築現場では日常的に行われています。また、いまや農林水産省などもこのキャラクターを使って「安全ヨシ!」を啓発しているほど。 そこで今回は「ヨシ!」の効果について解説いたします。果たして、これは

「アジャイル」がもてはやされるのは、顧客が「本当に必要なもの」を表現できないから

はじめにこのnoteでは、特に2022年はDXやアジャイル開発に関する話をたくさん書いてきました。その理由は、私自身DX研修の担当、アジャイル開発に関するお話をたくさんする中でまだまだ誤解されている点が多いと感じたからです。 アジャイル開発とは、要するに なんらかのアウトプットを見ながら要件定義をやろう というPJの取り組み方の話であって、決して速度が速くなるという話ではないというのはこれまで何度も述べてきた通りです。 これほどまでに「アジャイル」という用語がもてはや

有料
100

「部門内DX研修チーム」を構築する

はじめにいまや、どの企業でもDX教育が盛んです。「いますぐ御社でもDX研修の体制を早急に構築すべき!」といった煽り立てる記事を見かけることも増えてきた気がします。ただ、そのような記事でも 具体的にどのようなチームを構築したらよいかは書いていない ことがほとんどです(場合によっては、記事の最後に書籍のアフィリエイトやセミナーの申し込みURLがついていることも…) そこで、今回は一般論ではなく、製造業の現場を題材に、具体的なDX研修チームを構築するとして、その構成について解

有料
100

アジャイル=「早い」でイメージするから誤解するのだ

はじめにアジャイルという言葉についてこれまでいくつかnoteを書いてきました。 ここまでの、このnoteでは そもそも、製造業のようなミッションクリティカルな分野では、アジャイルの適用は難しい 「アジャイル」という言葉を使う人は、実は「ピボット」と言いたい(間違えて使っている) といった内容を書いてきました。今回は、これをさらに深掘りし、 なぜ『ピボット』と言わず『アジャイル』と言ってしまうのか? といった点などについて考えていきます。 アジャイルだと仕様書を作

DX推進に「デザイン」と「セキュリティ」が求められてきている

はじめにこのnoteでは、真の意味でDXを推進したいと思い、これまでも多数の記事を書いてきました。 2022年12月21日、経産省(経済産業省)とIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)がデジタルスキル標準に関するレポートを発行いたしました。多くのニュースサイトでこちらが紹介されています。 今回は、この中でも特徴的な点として DX推進人材の知識に「デザイン」と「セキュリティ」 が求められてきているようになってきたという点について、そちらを解説いたします。 経済産業省

「アジャイル」という言葉を使う人は、結局何が言いたいのか?

はじめにこちらのnoteでは、以前製造業においてアジャイル型開発の適用が難しいという旨の記事を投稿しました。 前回の記事をまとめると ウォーターフォール=古くて悪い、アジャイル=新しくて良い」ということではない ハードウェアが絡む製造業では、ミッションクリティカル・人命に関わるシステムを作ることが多いので、そもそも失敗が許されないPJが多い ということになります。要するに「アジャイルであること」をもってヨシとする考え方は意味がないということを書きました。しかし、世の中

ダブルダイヤモンド? それって「4RKYT」でしょ!

はじめに最近はリスキリングということで、いろいろな研修を受けることが多いのですが、先日ある研修で「ダブルダイヤモンド」という言葉を聞きました。 ダブルダイヤモンドとは、課題案と解決案の洗い出しと絞り込みを行うためのフレームワークで、2005年から提唱されているようです。発散→収束→発散→収束の絵がまるでダイヤモンドのように見えるということからでしょうか。 ただ、製造業で15年以上働いている身からすると、これを聞いた瞬間 それって、昔からある4RKYTのことじゃない?

ルーブ・ゴールドバーグ・マシン? 何でもいいから、まず手を動かせ

はじめに「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン」というものをご存知でしょうか? これはアメリカのルーブ・ゴールドバーグという人が考えたマシンだということですが、 です。ちなみに のだそうで、まさにそれをイメージしてほしいのですが、ともかく本来は というものになります。たとえば、Wikipediaに載っている以下の絵は「自律型ナプキン」とでもいうべきシステムになりますが、 どう考えても、手で拭いた方が早くきれいに拭ける といったあたりが風刺になっています。 ルーブ・ゴール

有料
100

現場が求めているものは「データ活用が進むデータ」

はじめに今や、どの企業でもDX人材育成・AI人材育成を進めようと必死です。人材育成の責任者ほど、「どんな教育が良いか?」「与えられた予算の中でどんな教育が実現できるのか?」などに頭を悩ませていることでしょう。しかし、ここで行われている教育は、果たして現場に求められているものになっているのでしょうか? 今回は、実際に研修を受けたある現場社員の声を通じて、現場が本当に求めているものについて書いていこうと思います。 研修を受けたある現場社員の声「デジタルリテラシーの高い社員を選

有料
100

彼らに「DX」という言葉の意味は決して正しく伝わらない

はじめにこのnoteでは、これまでいくつもDXに関する投稿を行ってきました。私自身「真の意味でDXを推進したい」と今でも思っています。 しかし、それでもDXはなかなか進んでいるとは言えません。なぜなのでしょうか? DXを阻害してるのは、はっきり言ってしまえば、個々のテクノロジーが難しいからではないのです。それよりも 「DXって何なのか?」を全員が認識合わせできない ことが問題なのです。DX関係で使われている用語の意味がよくわからないので、DXが何なのか? DXを通じて

有料
100

「製造業でも、今後はDXによってアジャイル型で仕事を進めるべき!」←どういう意味?

はじめに私は製造業でDX推進に取り組んでいるのですが、DXに関して議論している時に、 「製造業でも、今後はDXによってアジャイル型で開発を進めていくべき!」 といった旨を主張される方がいます。それも、非プログラマの方に多い気がします。 「アジャイル型」とは何を指しているのでしょうか? 対義語(?)として「ウォータフォール型」という概念があり、きっとその方の頭の中では ウォータフォール=遅くてダメ、アジャイル開発=早くて良い手法 という状態になっているのではないかと推

ネ申Excel(カミエクセル)を排除しないとDXは実現しない

はじめに仕事でExcelを使う人は非常に多いですが、日本の仕事において「Excelを表計算ソフトとして利用している人」は果たしてそのうちの何割くらいなのでしょうか? このnoteでは、そのような記事をずっと書いてきております。 実は、このように主張する人は私だけではありません。こういうExcelを ネ申Excel(カミエクセル) と呼ぶ人もいます。「神」などと呼称されますが、とんでもない、ネ申Excelは企業内のデータ活用を妨げる存在です。DXという文脈で言うならば、

有料
100