働き方、複業、個の時代...どうしたらいいか不安な人へ送る処方箋
こんばんわ。気づいたらあっという間に年末ですね。2018年が一瞬で過ぎ去ってしまいました。個人の振り返りや来年の抱負を書くのはあまり得意ではないので今考えてることを書いて2018年最後の記事にします。
マクロ的にみると生産労働人口の減少、働き方の多様化、またその様子や主張がSNSを通じて簡単に見えるようになったことで「働き方」について多くの人が考えたり、発言するようになってきた1年だったかなと思います。
個人的にも多くのイベントで登壇させていただいたり、いくつかのメディアで寄稿させていただいたりと世の中の関心ごととして「働き方」があるんだなと感じることが非常に増えました。
一方、
自由な働き方や多様な働き方にチャレンジする人の行動が可視化され、さまざまな意見が出てくるようになるとそれを見て漠然と「自分も何か考えないといけないのでは?」という不安に感じる人が増えてきている印象もあります。
まだ少ないですがそれでも多くの会社で副業解禁され、2つ以上の仕事してる人も増えました。
弊社もそうですが場所問わず働ける人も増えました。テクノロジーの進化によりSlack、Zoomなどをはじめとしたクラウドツールもたくさん生まれどこにいても働けるような環境は確かに整ってきています。
数年前に比べ、ツールの整備も会社の制度も、そして世の中の関心も「自由に」「自分らしく」働けるようになったことは事実です。
ただし、
俯瞰してみてみると働き方を取り巻くハードは整ってきているけど、いざ働く人の価値観や考え方がといった「ソフト」の部分が全く追いついてないのが現状かなと。そしてそのソフトが追いつかないことにより多くの人が不安や戸惑いを感じてるのでは?とも思ってます。
・自分も副業したほうがいいのか?
・でもどんな市場価値が自分にあるのだろう
・何からやったらいいんだろう
・ずっとこの会社にいないでフリーランスになった方がいいのかな?
・果たして個人で働いていくスキルは身についているのか?
etc...
上記のように漠然と働き方について考えている人は増えたのではないかと。
そんな漠然とした不安を抱える方に対して、今後来るであろう自由に働く社会において、何をすべきか何を考えるべきか、これからの時代における「ソフト」をお伝えしたいと思います。
そもそもですが、
いま世の中で考えられているような個人が場所や時間を問わず自由に働くのが当たり前になる社会はやってくるのでしょうか?
結論からいうと「きます」
いつ来るのか?というのはいろんな仮説や経済環境もあるのでなんとも言えませんが、そんなに遠くないタイミングで舵が切られると考えています。
もちろん今の一般的な会社のような月〜金まで9時までに会社に行き、定時がありといった働き方をする人がいなくなるわけではありませんが、そうじゃない働き方をする人が当たり前として認知されるようにはなると思います。
・生産労働人口は減り続けていくこと
・個人の思考として自由に働きたいと思う人が増え続けること
おそらくこの2つの流れは不可逆的です。
その中でも企業が活動を行うためには「労働力」が必要なことは変わりません。
AIによる一部代替が行われますがおそらく人が何かの業務をするということは残るでしょう。
この流れは特に中小企業、ベンチャーに対して起こります。今でも300名以下の有効求人倍率は9.1倍です。1人の求職者に10社の仕事があります。
そこにさらに人口減少や個人の働き方の多様化が進むので、中小企業やベンチャーは本当に人が採用できなくなる。
採用できなくなるけど、仕事はある。
その仕事を埋めるために「その業務ができる人(もしくは会社)に必要なコストを払って労働力を貸してもらう」ということをします。
その仕事に必要な労働力は1人月未満であることも多く、会社から見ると1人が毎日いてくれる必要は減ってきます。
働く個人から見ても、結果的に労働力を分割すること、すなわち1週間分の仕事をいくつか掛け持ってやる、複数働くという環境が当たり前のようになってきます。
その環境になると、
「人」そのものよりも「役割」が重視されるようになってきます。
もう少しいうと「何をやってもらうか」が明確になってくるということですね。
日本型採用のやり方の多くは「人」ありきです。人を採用することが先で、そこから何をやってもらうか?が決まります。
ただ、上記のような環境になると「役割(何をやってもらうか)」ありきになるので、仕事を依頼する際には「その役割が満たせるか」ということが最も大事になります。
これを働く個人の観点から考えていくと、
「役割を果たせる人」の価値が上がっていくことになります。
自分はマネジメント経験ないし、、、とか特質すべきスキルもないし、、などと思っている方も心配ありません。
マネジメントすることもプレイヤーとして動くことも対等なひとつの「役割」に過ぎなくなっていくわけですね。
では、
役割を果たすとはどういうことか。
役割とは「何をやるのか」「何がミッション何か」が揃っている状態、それを果たすというのは「自分がやるべきこと、どうなったら達成と言えるのか理解しており、かつそれを達成している」状態だと定義できます。
要は「やるべきことをやれている人」が尊重され、重視されるようになるということです。
やりたいことがあるかどうか、マインドが会社に合っているか、カルチャーフィットしているかどうか、
これら全ては「人」ありきで、雇用するのが当たり前の時代のチームに必要なものです。
ただ、雇用じゃない、フルタイムじゃない、場所もそこにいない、のが当たり前の状態でチームを作るようになると「役割」が重視されるようになり、その「役割を果たせる人」の価値が高くなるということになります。
自分も副業したほうがいいのか?どんなスキルがついているのかわからない...などと迷っている方!
もちろんしたければどんどん副業してください。ただ周りがしてるから自分も、、と思うのであればふと立ち止まって「役割を果たす」ということに自分の力を注いでもいいのではないかな、と思います。
リモートワークや副業は特別な人だけができるものでもありませんし、特別なものではありません。
みんな普通にできます。
ただ、焦って飛びつくよりも今後求められる「役割を果たせる人」になることをじっくりと一歩一歩いまの環境でやってみてもいいのかなと思ってます。
今日は以上です。
みなさんにとって2019年が良い一年になりますように。引き続きよろしくお願いします。
良いお年を!
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