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逃避の散歩 37.東京都現代美術館から神田駅

特撮好きとしては見逃せない、東京都現代美術館の『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』を見終えた。

当時の労働環境という点を加味しつつも、精緻な図面や仕事の凄さに圧倒される。とはいえ、いまだに映像の制作現場での過剰な長時間労働が当たり前の風潮はあり、この先改善されるべき問題の1つだとは思うわけで。

さて、このまま最寄り駅の清澄白河駅から帰るのも味気ない。天気が怪しいけど、短い距離でも歩きたいのでとりあえず歩き始めよう。

現代美術館前交差点を左折して住宅街を通る道に入る。清澄白河駅に向かう時、または逆に清澄白河駅から東京都現代美術館へ行く時に、この道で行った方が車や人の通りが少ないからだ。

美術館から4分ほど進んだところにある三好三丁目交差点から2つ目か3つ目の角で右折して北側(清州橋通り側)へ直進すると地下鉄半蔵門線側のB1出入口に行ける。この交差点で信号待ちしている時に目的地は決まった。

JR神田駅にする。ここから5キロ弱程度の短い距離だし、まだ歩いたことのない道があるので楽しめるだろう。信号も変わったので横断歩道を渡って前進する。

9分経過したところで清澄通りに出る。右折して深川江戸資料館前交差点まで進む。この辺りはちょうど清澄庭園の裏側だ。信号待ちをして横断歩道を渡り、最初の角を左折する。

ちなみに、横断歩道を渡らずにそのまま北側へ歩くと都営地下鉄大江戸線側のA3出口に着く。

12分経過。清澄庭園の入り口前を通過する。何度も隣の公園の中やこの前を通ったことはあるけど、庭園の中は入ったことがないな。そのまま、公園を横目に進んでいく。

公園の西側を過ぎたあたりから先に清洲橋が見えている。

16分経過。清州橋のたもとで信号待ちになる。今日は信号に差し掛かると必ず赤信号で足止めされる。たまにはこんな日もあるか。

信号が変わり、清洲橋を渡る。右側を見れば新大橋が見え、左を見れば隅田川大橋と以前浅草まで歩いた隅田川テラス(20回参照)が見える。

清洲橋を越えたところで墨田区から中央区に入る。やっと信号待ちをせずに通過する。見えてくるのは首都高速6号線。その下を菖蒲あやめばしが通り、橋の左側は清洲橋出口になっている。

いま歩いている側からだと、あやめ橋地下道を通り抜けなければならない。清州橋出口が先を塞いでいるのでこの地下道がある。

24分経過したところで新大橋通りと交差する浜町中ノ橋交差点に着く。ここから右側にその名の通り新大橋と繋がり、左側をずっと進むと築地と新橋方面へ行ける。以前、その前や周辺を通過してはいるものの通ったことのない道があったのを思い出したので、そっちへ行こうと思う。

このまま左折し、首都高速の浜町出口が左側にある次の交差点を信号待ちしたのちに右、左と二段階で渡り、27分経過したところで浜町緑道に着く。これがその道のスタート地点だ。

基本的に、この辺りは人通りが少なめなのだが、以前、この辺りから神田駅方面に歩くとき、もっと人通りが少なくて歩くと面白そうなルートがあるのではないかと検索していて見つけたものがあり、その起点として選んだのがこの緑道だ。

以前調べた記憶では神田川から隅田川に向かって流れていた運河だったはまちょうがわの暗渠らしい。それと思われる道をひたすら真っ直ぐ通って神田金物通りまで出て左折して神田駅の南口に着くという寸法だ。

26分経過、弁慶像を通過。

近くに説明板があり、この辺り(人形町)の由来とこの像と現在の自分の立ち位置からは右側にある関所風の門について書かれている。

目の前を一方通行の車道が横切るように通っていて、緑道はそのまま直進できない。右か左、どちらかコの字状に横断歩道を渡る必要がある。しかも信号待ちを最低でも2回しなければならない。

今回はこの場から抜けるのに1回、対向の歩道に移動するのに1回、更に緑道へ1回と結局3回待たされることに。本当に今日は信号運が悪い。

この前を通っている甘酒横丁は進行方向から見て左側は水天宮通りと地下鉄人形町駅(東京メトロ日比谷線)の出入口があり、右側は清洲橋通りを挟んで明治座と浜町公園に行ける。

そして緑道を進むと1分歩いたところであっさりと終わり、目の前に消防署が通せんぼしている。仕方ないのでその横を抜けていく。

久松警察署前交差点に着いたところで31分経過。またも信号待ちだ。

この交差点を通っている金座通りは左側に行くと地下鉄人形町駅(都営地下鉄浅草線、東京メトロ日比谷線)の出入口がある。

信号が変わって32分経過。久松小学校とビルの間に挟まれた久松児童公園の自由通路を抜ける。左側には子供用の水遊び場がある。右側の花壇で仕切られた内側の白いラインは何だろう。

自由通路を抜けたところでまた建物が通せんぼしている。やや左前にそのまま通り抜けられたと思われる狭い道の痕跡があり、工事の柵などで遮られて「通り抜け禁止」の警告板がある。考えても仕方ないので、通り抜けられる並びを進む。

35分経過、次の角で細い路地が見えるので入る。

かなり先までずっと狭い道が通っているのがわかる。こういうビルの間を通る暗渠道は胸が高鳴る。

蛇崩川緑道(111213回)や北沢川緑道(1516回)のように木々が生い茂って開放的な感じがしたり、宇田川(24回)のような道幅が広めの暗渠道を通ることが多いので、こういう道を歩くのはある意味でいい気分転換だ。

38分経過。三つ目の区画に入ろうとしたところで通りの案内板が目が入る。「東日本橋三丁目中央通り」と書かれている。先の道もまた絶妙な狭さだ。ただ通り抜けるためだけにある文字通りの「抜け道」感があっていい。

39分経過。次はいかにも飲食店の裏側のような風景が広がる。裏道感がすごい。次の区画の前で「横山町大通り」に出る。この通りは2車線で意外と車通りがあるので、近くの横断歩道を渡ってから先に進む。飲食店の裏側の風景が続く。

41分経過、江戸通りに出る。進行方向から見て右側近くにJR馬喰駅と都営地下鉄馬喰横山駅の出入口がある。

信号を渡り、先を進むと道幅が広くなる。次の区画を抜けたところで、千代田区に入っていることを知る。

44分経過。神田金物通りに出る。清州橋通りから分岐しているこの通りで左折するはずだったが、まだ先があるのを見え、突き当たるところまで行ってみようという気まぐれが生じる。右側にある横断歩道を渡って進む。

46分経過したところで少し蛇行した道を抜けて出たのは、靖国通りの大和橋交差点付近。目の前には営業していない寂れた地下駐車場の入り口がある。

ここから北側に行くと神田川があり、左折すると神田平成通りに入る。もちろん、進むのは後者だ。

神田平成通りは浅草からJR神田駅に歩くときよく使う道で、真っ直ぐ進めばJR神田駅の東口近くに出られる。水天宮通りと首都高速1号線の下の昭和通りを通過する。ここでもそれぞれ信号待ちになる。

昭和通りを越えた最初の角を左折し、そこから3つ目の角を右折してしばらく直進する。

飲み屋が立ち並ぶところに会社員の群れと、いかにも神田らしい風景が目に入り、突き当りにはJRの高架がある。その突き当りを左折すると中央通りを挟んでJR神田駅の東口と出入りする人々の流れが見える。最後の最後でまた信号待ちとなる。

中央通りは東京メトロ銀座線横断(10回)でも通っているが、現在立っている位置から左は銀座や新橋、右はお茶の水や秋葉原、上野方面へ歩いていくときには普段使いで利用する道の一つだ。

58分経過したところでJR神田駅の東口に到着。雨に降られなくてよかった。

東京都現代美術館を出た時間帯が夕暮れ時。街の灯りが点いている時間帯に着いたので、どこで電車を乗ろうと駅も電車も混み具合は変わらない。諦めてここから電車に乗るか。