肌荒れと内臓のお話し 〜傷んだ果物と新鮮な果物〜
☆一般的な肌荒れ対策とは?
前回の記事で、身体の排出と解毒について書きました
排出と言うと、大便や尿、汗といったものを思い浮かべると思いますが、それ以外のものについても触れています
今回は、少し発展させて書いて行きます
のんびり楽しんで読んでいってください
さて、肌荒れと内臓という見出しをつけました
肌荒れ対策と言うと、みなさんはどのように対応しているでしょうか?
・皮膚科に行く・薬局で薬を買う・肌ケアクリーム・化粧水
と言うのが一般的でしょうか?
天然のものだと
・アロエ・ビワの葉エキス
などが有名なところかも知れません
肌荒れとは、身体の外に排出された何かであって、それがどんな意味があるのか?と言う事を考えていこうと思います
☆見えない内臓の異変を察知する方法とは?
内臓は身体の中に入っていて見る事が出来ません
今ならCTやMRIなどで断面ごとに画像で確認したりする事が出来ます
人類誕生から約20万年と言われています
レントゲンが発明されたのが1895年、CTはそれから100年ほど後になるようです
人類が20万年の歴史があると言う事は、それだけの時間を生き延びて来たと言う証でもあります
しかし画像で身体の内部を見て確認できるようになったのはつい最近の話です
ではそれ以前はどうやって内臓の異変を感じ取っていたのでしょうか?
私の師匠である並河俊夫東洋医学博士は徳川家の御典医を先祖に持ち、東洋医学の知識をタスキとして代々受け継いで来た歴史があります
東洋医学の歴史を調べると、約2,000年前まで遡ります
元々は中国で生まれ、そのご東アジアに拡がりながら、その土地の気候や風土に合わせてそれぞれ発展して行きました
風土とは字のごとく、土、気温、湿度や水などによるそれぞれの体質や遺伝子により、その土地に住む人々にあった医療として変化発展して行きました
軟水、硬水、酸性アルカリ性などの違いにより、その土地土地の人の体質が決まっていくものであり、それに合わせた内容に変化していった医療だと言えます
☆食は医なり医は食なり
「食は医なり医は食なり」と検索すると、「医食同源」と出て来ます
いしょくどうげん【医食同源】
食事は医療の根本であり、病気を治す薬と健康を増進する食事とは、本来根本は一緒であるから、日常の食生活に留意することが大切だとする東洋医学の考え方。
食べる事は医療である、と昔の方は仰っています
食事を留意する事で健康が保たれると言う事は、言い換えると
「食べ物次第で病気にもなる」
と言うこともできます
この事については、いつかまたしっかりと触れて行きたいと思いますが、この言葉はとても大切で、考え方を変えるための第一歩と捉えていただけたらと思います
そして、それは2,000年以上の人間の生活の中で進化していった民間医療なのです
それにしても不思議なのは、足つぼの反射区や、全身に散りばめられるようにある経絡上のツボなど…いったいどうやって認識されていったのでしょうか?
例えば足裏には内臓のツボがあり、胃が痛い時に押すと治るのがココの部分、肝臓の調子が悪い時にはこの部分と、推測しながらひとつひとつ発見し、それを言い伝え拡まっていったと考える以外にありません
全く何も無いゼロの状況から❶を産み出すわけですから、どうやって解明されていったのか、私には見当もつきませんでした
その事を、私の師匠である並河俊夫東洋医学博士に質問した事があります
「それはね、英語のLoveが日本語の愛だって分かるようになったのと同じだよ」
うーん…なんと解りやすい例えなのでしょう
全く通じない言語を、もしかしたらLoveは日本語の愛のことじゃないのか?と推測し、検証し、実証立証し、結果を確認した
解りやすく書くと
推測→ 検証→ 実証立証→ 確認→ 確定
こう言った一つ一つの積み重ねにより出来上がり、間違いなく効果があるものだけ残っていった医療と言えるのではないでしょうか?
効果のないものは排除され、精査された医療なのではないか?と、私は推測します
内臓を現す私たちの肌
☆肌は最大の臓器である
毎日必ず自分の視界に入って来る私達の身体の表面である「肌」
朝起きると必ず居るお父さんとお母さんは、子供の私にとって当たり前の事であり
「なんで私はこの両親のもとに産まれて来たのだろう?」
などと考えたのは、随分と経ってからの話でした
毎日動いている心臓、常に呼吸して動いている肺…
考え始めたらキリがありませんが、当たり前すぎてそれがどのような役割を果たしているか?と言う事に目を向ける機会は中々ないものです
私たちの肌は、筋肉や脂肪などが空気に触れるのを防ぎ、体温を調整するために汗を吹き出させたり、傷がついたら自動的に治してくれたりするとても大切な部位と言えます
無くてはならないとても重要なものでありながら、その役割と言うのはあまり思慮されない部分の一つでもあります
様々な機能はひとまず脇に置いて、本題の部分に入って行きます
肌と言うのは人間の持つ臓器の中でも最大の面積を誇ります
そこで、良く考えて欲しいのです
例えば顔の皮膚は、どこに繋がっているのでしょう?
…と言われても困ると思いますので、端的に辿って行きます
顔の皮膚は 唇→ 口の中→ 器官→ 肺→・・・
と言ったように段々と体内に入って行き、臓器とも繋がり連続しているのが解ります
顔や身体の穴と言う穴
目、鼻、口、耳、毛穴、肛門、尿道
女性は膣などもそうですが、よくよく考えると全て体内に繋がっている事に気づくでしょう
では、繋がっている事で肌に何が起きているのでしょう?
☆左目は膵臓脾臓、右目は肝臓
朝起きたらなんだか目が痛かったり、一日中PCの画面を見ていたら夕方になったら白目が真っ赤になっていた
と言うような経験は、一度くらいはあるかと思います
見出しのように、左目は膵臓脾臓、右目は肝臓の影響を大きく受ける部位なのです
おでこ→大腸小腸 眉間→肝臓 目の下→腎臓 口の周り→生殖器
と言ったように、顔は内臓が散りばめられるように配置されているのです
身体の中に隠れて見えない内臓の様子を、顔を見れば
どこが悪いのか?
どこが疲れているのか?
どこにゴミが溜まっているのか?
分かるようになっています
肝臓、膵臓などは、西洋医学的には「沈黙の臓器」などと呼ばれていて、例えば膵臓がんなどは、見つかった時にはすでに手遅れと言われたりすることも多いようです
しかし、内臓の様子は顔に反映されているのです
例えば、夜遅く食事をする人は右目が痛くなったり、白目が腫れたり
甘いものや乳製品が好きで毎日食べたりする人は、左目にそう言った症状が出たりします
おでこに吹き出物が頻繁に出る人は、大腸小腸が汚れているサインなので、便秘気味の方が多いかも知れません
卵や魚卵などを多く食べる方は生殖器にゴミが溜まりやすく、口の周りに異変が起きたりする事が多くあります
水をたくさん飲む人、薬を多く服用していると腎臓を表す目の下にクマができたり黒ずんで来たり
また、顔以外にもふくらはぎが大腸小腸を表したりもします
そう言った内容も、全ては先人たちの推測力や知恵、経験によって得られた知識が受け継がれたものであり、効果のないものが排除されていった結果なのです
☆傷んだ果物の中身は傷んでいる?
では、タイトルにある傷んだ果物とは何を意味するのでしょうか?
身近な食べ物であるバナナで考えて行きます
まだ若くて皮が青いバナナを思い浮かべてみましょう
硬い皮を剥いたら、中身はどんな状態でしょうか?
その中身はきっと食べるにはまだ硬く、かじったら青臭い事でしょう
では、熟して黄色くなり時間が経ってしまったバナナを思い浮かべます
皮は薄くなり、中身も茶色い部分となんとかギリギリ食べられる部分があり、茶色い部分は仕方なく捨ててしまいました
さて、この話が何を意味するのでしょうか?
それは、
「外側は中身を表す」
と言う事です
中身が傷んだバナナは、外側も傷んでいます
内臓が痛んでいる、疲弊している、ゴミが溜まっている人の肌は…どうなのでしょう?
赤ちゃんのように、内臓がフレッシュで、汚れやゴミもなく健康ならば…
きっとそれはツルツルでスベスベして、頬を擦り付けたくなるくらい気持ち良い事でしょう
そして、果物と人間の身体の違いと言えば?
もうお分かりかと思いますが、人間の肌は部位によって内臓を表すのです
☆肌荒れは内臓の状態を指し示す
※まとめ
ここでは部位が内臓のどこを示すのか?までは書ききる事はできませんが、吹き出物やおでき赤い斑点のような物が肌に現れた時は、その部位が内臓を表している事が少し分かったかと思います
美肌対策として外からいろいろなケアをすることもとても大切ですが、なぜその部位が荒れるのか?
と言う事を考えて欲しいのです
美肌の大切な要素「内臓」に注目するべきなのです
肌荒れの根本対策は、実は中身である内臓がとても重要なのです
それは、全ての人に共通して言える事なのです
そして、内臓のケアには
普段からの食事や食べ方、調理の仕方、食べるタイミングなどがとても重要になってきます
並河俊夫博士による並河式理論では、一人一人に合った食事の摂り方や、排出力をあげる足つぼ、神経など細かい部分に効果のある気功などをうまく組み合わせ、施術をして行きます
それらをしっかり学ぶことで、自分自身や家族の健康に役立てていけるようになっていただく事が、愛弟子である私の願いです
皆さんが毎日健康で、笑顔で、そして人生最後の日まで自分の足で歩いて生活できるようになっていただけるのが私の喜びです
おはな清瀬店 山下英則
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