人に怒ることが無くなる考え方
座右の銘、というか他人に対する時、気を配っていることがある。
それは、
「自分より何か一つでも優れたものを持っている人は、皆、先生と思う」
これである。
相手をリスペクトして、自分が上に立たない、立とうとしない。
その人の良いところはどこか。
何についてなら、この人は朗々と語り出すだろうか。
そうしたことに気を配って、人に接するようにしている。
そうやって接すると、他人に対してイライラしたり、「なんだコイツ」と思うことが減る。
ただし、あくまで「減る」であって、仏のように誰でも許せるわけではない。
むしろ、どちらかと言えば、俺は潔癖症で、他人の行動においても許せないことが多い。
待ちの行列にはきちんと並べ、とか。
道は片側を空けて歩け、とか。
通勤ラッシュ時の電車に乗っていて、ドア付近に居るのに、一度降りようとしない輩とか。
けっこう、しょうもないことでイライラしてしまう。
とは言え赤の他人だ。怒りは一瞬だが、これが例えば仕事仲間や友人、家族と接している時に出てしまうと、それだけで余計な諍(いさか)いに発展し兼ねない。
だからこそ、近しい人や友人には出来るだけ、冒頭のような心持ちで接したいと思っている。
これ、たまたま飲み屋で隣り合わせた人にも有効なのである。
人間、誰しも得手不得手あるが、得意なこと、好きで追っかけているもの、よく知っているもの、長く手にしている仕事…etc
何かしら「良いもの」を持っている、はずである。
それを探してみて、そこから好きになろうとするのだ。
飲み屋で管を巻いているオッサンが、蓋を開ければ古い音楽の知識を沢山持っていたり、湿気た飲み方をしているサラリーマンが自分のあこがれの業界で働いていたりする。
そうしたところから対話していけば、相手に失礼することが少なくなる。
仮に、不良やヤンキーといった粗暴な人々だって喧嘩の先生であり、「ビッと気張る」ことに関しては確実にプロだ。
何かしら、学ぶことはある。
ビビッているだけでは目を付けられるし、かと言って睨みを飛ばせばトラブルは必死だ。だから
ちょっと兄さん、強そうだね。この前の井上尚弥の試合観た?凄いね、彼。
とか、探りを入れてみると、意外に話を膨らませてくれるかもしれない。
大事なのは、
「でも俺、コイツよりいい学校出てるし!」
とか、見下すようなやましい思いや考えをしないことである。
思考は行動に出る。表情に出る。態度に出る。
人間、向き合った人間の機微には敏感になるものだ。
だから、相手をリスペクトして、立てること。
「教えてください!」
というトーンを絶対に崩さないこと。
これが一番大事な気がしている。
そこまで世渡り上手でもない俺が言うことなので、参考になるかはわからないが、この考え方をするようになって、他人と争いになることが確実に減ったと実感している。
お試しあれ。
というか、毎日ちゃんと仕事に行って、クタクタになっている周りの皆様は、その時点で俺にとっては先生です。
どうすりゃ仕事が長続きするか、今度会ったら教えてくださいね。
それでは。
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