♪あっいっはっ 19.11.7

では、先日再婚された菊池桃子さんについて。


彼女は現在51歳で、50歳の僕よりひとつ上。ほぼ同年代の元トップアイドルである。

ちなみに、昔も今も、彼女の特別なファンというわけではないが、50代に入っても、あの可愛らしさと

「こんばんは、キクチモモコです」

とさんざんモノマネされている、マシュマロボイスを維持しているのは、敬意を払わざるを得ない。

ただ、彼女のことをマスコミはこぞって

元清純派アイドル

としているが、ちょっとだけ引っ掛かりを感じるのでそれについて述べさせてもらう。


1 デビュー作

普通、80年代当時の女性アイドルの主演ドラマ・映画といえば、

ラブコメだったり
文芸ものだったり
正義の学生刑事だったり
超能力を持っていたりと

とにかく、本人の可愛らしさ・カッコ良さを全面に押し出した内容であることが多い。


しかし、桃子さんの場合は

パンツの穴

これは、アイドル雑誌の、シモネタ絡みの読者投稿をベースにした青春映画なのだが、あまりと言えばあまりな内容で、興味のある人はググっていただければと思う。

さすがに桃子さんは、お嬢様的な役柄で、お下品シーンには(あまり)関わっていないが、それでもかなり際どいセリフも言わされていた。


よりによってこの映画がデビュー作となってしまった彼女を、純粋無垢な清純派、というのは……。


2 急な路線変更

その後は軌道修正し、普段着っぽいステージ衣装で、「身近な可愛い子」を演出したイメージ戦略も功を奏し、王道アイドルとして活躍していたが、やがてシングルのセールスに陰りが見え始めたのか、突如

ロックバンド「ラ・ムー」のボーカルに就任する。

あのボイスそのままで。

当時としても大変な違和感を伴い、とんねるずが歌番組で本人を目の前にネタにするほど。

ちなみにタイトルの「♪あっいっはっ」は、ラ・ムーとしてのデビュー曲

『愛は心の仕事です』

の歌い出し。

結果、ソロ活動時の順位を超えることはできず。自然消滅。


これもまた、「清純派アイドル」とはちょっと違うイメージである。



3 女優専念後の役柄

路線変更に失敗したものの、桃子さんは桃子さんであり続けたのがよかったのか、何事もなかったかのように女優に専念し、アイドル女優→アラフィフ女優として活躍を続けている。

演技力があるかどうか……は、読者がそれぞれ判断していただくことにして、ただ、演じる役柄の幅は広いと言っていいだろう。

最近で言えば、いまだにアイドル的容貌を保っている女優にしては珍しい

悪役や植物状態、果ては撲殺されてしまう役(『ボイス』)

などを進んで演じているように見える。


あえてそれらを選ばなくてもよいほどの人気があるにもかかわらず。

これらの点から言って、彼女を「元清純派(だけの)アイドル」と呼ぶのは、多少の引っ掛かりがあるのである。


しかし

まぁ

いまだに「可愛い」という表現がふさわしいのは間違いない。
異論を挟む余地など 一 切 無 い ほどに。


どうぞお幸せに。



桃子ちゃんの『愛は心の~』をググってみると、とんでもない肩幅のスーツ(肩パッド)を着て歌っていた。
もはやコント衣装にも見えるのだが、当時はこれが最先端ファッション

だったのかなぁ?

ちなみに僕はありえないほどデカい襟のシャツを着て歩いていた。
あなたが想像してるのより3倍はデカい。

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