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仕事人間と恋愛の話と…、自分が本当にやりたいことを優先したい話。

私が自分で『仕事人間だったな~』と自覚してるのは、セラピストになって2~3年目までのこと。
当時は、月6日休みで朝から晩まで働いて…、それでもまだ『足りない』と思って仕事終わりや休日にも勉強や練習したり、多店舗に行っていろいろ教わったりしてた。毎日お客さんのことばかり考えてた。
友達と遊ぶよりも、とにかく仕事が大好きだったという自覚がある。

…といっても、『とにかく仕事が大好き』『働くことが大好き』みたいな感覚だったわけじゃなくてね。
ただ、お客さんたちと話したり、体に触れたりするのが楽しくてね。
『もっと深く癒すためには、何ができるんだろう?』って考えたり、自分の体を使って試すのが楽しくてしょうがなかったんだと思う。


…いつのまにかさ、『お客様をもっと癒すために』が、『私自身を癒すために』になってね。
自分自身を癒すことで、その体験を使って、より深くお客様を癒す方法を探し続ける…みたいなスタンスになってた。

自分の気持ちが変わっただけで、私は常に自分なりの形で「癒し」を探究していて…、それはある意味仕事人間のままだったんだなって。

※※

ブログを書いてる時もそうだった。
石垣島に来てからもそうだった。

私の頭にあるのはずっと「仕事」のことばかりで…、『自分の使命を全うしたい』みたいな、自分の生きる意味を探し続けているような感覚があったんだと思う。


じゃぁさ、めちゃくちゃ仕事人間で、恋愛なんて皆無だったか…というと、そういうわけじゃない。
ただ、恋愛をすると、相手に合わせなきゃいけないことがめんどくさくてね。時間がかかるのがすごくイヤだった。
『余計なことに時間をかけるよりも、もっと癒しを探究したいし、お客さんのことを考えてたい』みたいな気持ちがあってね。
…恋人ができるたび、仕事を辞めてた。

…まぁ、当時は自分の持ってる技術への自信もあって、『私はどこに行っても必要とされるし、どこに行っても仕事できる』と思っててね(^^;
だから、『距離が遠くて余計な時間がかかるなら、引っ越してその地域で働けばいい』と本気で思ってた。
だけど実際には、仕事を辞めて自由になると、別の場所に行きたくなってたなって。
静岡に住んでる人といた時には『京都に住みたい』と思ったら偶然京都のサロンのお話をいただいたり、『このまま沖縄に行って働くのもいいな~』なんて思ったりもして。『彼がいなければ』と思ってしまう自分がどこかにいたなとか。

東京に住んでた人とは『一緒に開業しよう』って話してたんだけど、なかなか話が進まなくて…、『この人がいなければ、私は沖縄に引っ越すのにな』とか『自分1人の方がいいんじゃないかな』って思ってる自分がいたなって。

…「恋愛をするたびに仕事を辞めてた」って言えば、めちゃくちゃ恋愛に依存してたんだなって感じなんだけど。
実際には、恋愛をするたびに、自分の働き方とか、生活環境を変えたくて、いろいろ考えてたんだなって。
…しかも、恋愛をするたびに恋人を足かせのように感じてたことに、ついさっき気づいて…。めちゃくちゃ申し訳なくなった…。

当時は無自覚だったとはいえ、本当に申し訳ないことしてたな…。なかったことにしたい…

※※

石垣島に来てからの私も、やっぱり仕事人間だったのよ。
…いや、他の人から見たら、そんな風には見えなかったのかもしれないけどね。

でもさ、『自分が何をやりたいのか』をすごく考えてて、それを何とか仕事につなげたくてね。
だから、頭の中は仕事のことでいっぱいだったの。

しかも、早く結果を出したくて、すごくすごく焦ってた。

…だけどいつの間にかね、恋愛が占める割合がものすごく大きくなっていってね。
仕事のこととか、自分の今後のことを考えることができなくなってた。

だから途中で、彼のことを忘れて、この思いを捨てて離れようって、何度も思ってた。離れることができたら楽なのにって。

たぶん彼は、今までにあった誰よりも、私と似たエネルギーをしていて。誰よりも私と似た性格をしていて。
私は、彼に自分を重ねていたんだと思う。

…かと思えば、自分とは全く違う形をしていて。自分とは全く違うものを好きで。自分には持っていないものをたくさん持っていて…。

その違う部分が、”わたし”を思い出させてくれる。
同じ部分が”わたし”を思い出させてくれる。
…なんか不思議な人だなって思う。(まぁ、そういう話は、また機会があれば…)


※※

子供の頃からずっと「愛のある家庭」みたいなものを求めてた。
だけど、誰かが愛を持って接してくれても、どこかドライな自分がいてね。
「愛してる」と言われるたびに、「愛してる」と言えることが羨ましくて、『愛してる』と思えることが羨ましくて。…誰のことも『愛してる』と本気で思えない自分が、すごくイヤだった。
恋に恋をするのは楽しくても、ちゃんとした恋愛をすることができない。…そんな気がしてた。
だからずっと、本気で誰かを愛することのできる人たちを、本気で恋愛できる人たちを羨ましく思ってた。

大人になってからは、ちょっと違う感覚になった。
たぶん私は、人を愛することができる。
だけど、それはきっと『たった一人の誰かを愛する』ではなくて、『人間愛』みたいなものなんだと思った。
形の違う『人間愛』でも、それをたった一人に人に向ければ、それが『たった一人の誰かを愛すること』になるような気もしてた。
…だけど、何かが違ってた。
私には嫉妬・束縛みたいなものがなくて…、というか、それは自分で簡単にコントロールできるものだと思ってた。
だから、それを自分でコントロールできずに、束縛・執着してくる相手に違和感を感じたりしてた。


石垣に来て、初めて知った。
私にも『たった1人の人を愛する気持ち』があって、そこには執着やコントロール・依存みたいなモノがあったんだなって。
元カノの話を聞いただけで、まるで人生が終わったかのような絶望感を感じたりして…、それって嫉妬でしょ?

あぁ、私もちゃんと人間だったんだなって。私もちゃんと恋愛ができる人なんだなって。
そんなことを、この年になって初めて知ったんだ。

この10日間くらい、一人で考える時間がたくさんあってね。
初めて気づいたのよ。
私が彼に送ってたのは、「無償の愛」みたいなキレイなモノじゃなくなっててね。
いつのまにか、執着やコントロール・依存の混じったモノに変わってしまってたんだなって。

で、なんか体調崩して寝込みながら、めちゃくちゃ自分と向き合う時間だったんだ。
この2~3カ月のことを振り返って、自分の中にあった隠されていた思い込みや癖に気づいて。それを手放していく感じ。…いや、引き剥がされてくる感じかも。
その中に、私の中にあった執着やコントロール・依存もあってね。それとも向き合って、どんどん引き剥がされてくの。
…でさ、彼に向けてた感情の中にあった「執着・コントロール・依存」みたいなものにも気づいて、それがどうでもよくなってく。

まだ、完全に消えたのかなんてわからない。
…ただ、今は『どうでもいいか』って感じ。
『会いたい』『会いたくない』とかでもなくてさ。
ただ、『どこかで元気にしてるんだな』って思ったらそれでいいかって。
『彼がいるから、まだ石垣にいたい』みたいなのも違っててね。
『私がやりたいことがあるなら石垣にいるけど、石垣にないなら別の場所に行こうかな』って感じ。


いやまぁ、一昨日に、いきなり「本島で、月8日休み&1年以上働く」みたいな条件のお仕事の話をされた時は、さすがにビックリしたよ?
保留する理由に彼を使おうとしたりもした。
…けど、本島でのお仕事をためらった本当の理由は、彼じゃなかったのよね。
ただ、「私が本当にやりたいこと」がそこではできないんじゃないかって不安だったの。

昨日、石垣でのお仕事の話を聞いた時もそうだった。
「1年以上働かないと違約金…」って言われた時、私が思ったのは彼のことじゃなかった。
ただ、「私が本当にやりたいこと」じゃないのに、1年以上続けなきゃいけないのか…って。

少し前の私は、「自分が本当にやりたいことをやること」よりも、「彼の近くにいること」が大事だったんだと思う。

だけど、今の私は、「彼の近くにいること」よりも、「自分が本当にやりたいことをやること」が大事なんだと思う。

なんかさ、彼がどこかで元気にしてるんだなってだけで、なんか元気出る感じ。『じゃ、私も自分のことやろうかな~』って。
…いや、こうやって書いてみると、まだ少し『あれ?』って思う部分もあるけど…、まぁ、そんな雰囲気の気持ちなんだと思う。


※※

…なんか、いろいろ書いてたら、何の話したかったか忘れちゃった(^^;

とりあえず、まだあと数日は石垣にいるつもり。
…だけど、今の私は、やっぱり「話すこと」を仕事にしていきたいなって思っていてね。改めてブログを書いていくことになると思う。

そうなった時に、『このまま石垣にいる必要ってあるの?』って。

おうちの退去日が来る前に、何かがあって『まだ石垣に残りたい』と思えば残るけど…。
このまま何もなければ、東京に帰って、ブログを書こうかなって思ってる。

…で、東京に戻るまでの数日で離島に行ければ、もう石垣に戻ってくる理由もなくなりそうだなって。
なんか今は、そんな気持ちでいる。


石垣で出会った人たちは大好きだけど…、そのためだけに石垣にいるって選択をするのは違うしね。

…まぁ、まだ石垣島・離島みたいな土地に受け入れられてる感覚はあるから、『まだここにいたい』って気持ちもあるんだけど。
行くべきところに行けば『まだここに…』って感覚も消えるかもしれないし。
…何より、今目の前にある現実をみてると『もしかしたら、そろそろ石垣島を離れるタイミングが来るのかな?』なんて考えてしまう。
まぁ、退去日までの数日で、目の前の現実がどう変化して、自分がどんな流れの中にいるのかを感じて。その中で決めていければいいかなって。

今は、そんなことを考えてる。

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