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地元食材で「和」をいただく|旬彩・陽―hinata―(石巻市山下町)

 米の貴婦人といわれるササシグレに十三浜ワカメ、県産銘柄「幻の島豚」、そして地元で水揚げされる新鮮な魚介類。オープンして約3年になる「旬彩 陽―hinata(ひなた)―」は、地元食材にこだわった創作和食の店。東京の料亭で3年、仙台のホテルなどで13年修業を積んだ須田陽介さんが素材選びから調味料まで妥協せず旬の味を振る舞う。

2(外観)彩 陽 ひなた (60)

国道に面し、落ち着いた印象の店舗

調味料も妥協せず

 評判は地元から仕入れる魚介類の刺し身(税別2500円~)。昆布やかつお節を1週間漬け込んだしょうゆとの相性が良い。炭火の焼き魚は時価での提供。島豚の自家製塩こうじ漬け焼き、自家製さつま揚げも人気だ。創作和食の延長でわかめとツナのペペロンチーノなどもある。

1(料理)旬彩 陽 

店の特長がひと通り堪能できる晩酌セット。取材日の日替わり料理はノリ入りのあんかけをかけた揚げ出し豆腐

 厳選した素材相応の価格帯だが、気軽に店の魅力を堪能できるのが火~木曜の午後8時まで限定で提供する晩酌セット。先付と小鉢、刺し身、日替わりの料理、さらに2杯分の飲み物を注文できて2500円で楽しめる。

3(内観)旬彩 陽

旬のものを厳選して振る舞う代表の須田さん

 日本酒や焼酎はそれぞれ10種類以上。カウンターのほか個室や最大18人の座卓もあり、前日までの予約でコース(7品4500円~)も注文できる。7月からは昼の営業も開始。海鮮ちらしなど持ち帰り弁当も行っている。

 代表の須田さんは中学時代の先生に「魚をさばくのがうまい」とほめられたのがきっかけで、調理科のある高校に進学。35歳までに独立の目標を立てて就職先での修行に励み、平成29年に地元でかなえた。須田さんは「石巻にもまだ知られていない食材があると思う。旬のものをおいしい時季に味わってほしい」と望んだ。

お店情報

旬彩 陽―hinata―

▽住所=石巻市山下町2丁目2-49 
▽営業時間=11時半~14時(ラストオーダー13時半)、18~22時(同21時半)
▽定休日=日、月曜
▽電話=0225-25-7313


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