見出し画像

上品の郷「ふたごの湯」再開 設備改修で4カ月ぶり 待ちわびた客 風呂上りほっと

 石巻市小船越にある道の駅上品の郷の温泉施設「ふたごの湯」は老朽化したボイラーなど地下設備の改修工事を終え、12日に営業を再開した。約4カ月ぶりの開館で、初日から常連客らが足を運んだ。また同日は農産物直売所の入り口で、大学生が考案した道の駅グルメの試験販売会もあり、にぎわいを見せた。【山口紘史】

 ふたごの湯は皮膚病改善など効能がある含鉄塩化物泉に浸かれる県内唯一の施設として人気を集め、平成17年のオープンからこれまで280万人以上が利用してきた。一方で経年劣化からボイラーなど地下設備の交換が必要となり、8月19日から改修工事で休業していた。新型コロナ感染対策のため引き続き休憩所の一部や喫煙所は使えないが、外の足湯は利用できる。

ふたごの湯再開

初日から常連客が湯を堪能した

 午前中から再開を待ちわびた客でにぎわい、ぽかぽかの湯で心身の疲れを癒やしていた。週3回の頻度で利用していたという石巻市蛇田の須賀秀浩さん(69)は「再開を本当に心待ちにしていたのでうれしい」と笑顔を見せた。

 同施設の農産物直売所入り口では、上品の郷と宮城学院女子大学石原慎士ゼミナールが産学連携開発した道の駅グルメ「上品山麓どぶ漬け唐揚げ」「金華さばサンド」「石巻ボストンパイ」の3品の試験販売会も行われた。

上品で新商品販売

宮城学院女子大の学生が考案した道の駅グルメの試験販売会。13日も開催する

 「上品山麓~」は鶏肉を甘辛タレにどっぷりと漬け込んだ唐揚げで、「金華~」は金華サバと地場産野菜を活用したサンドウィッチ。「石巻~」は市内製菓店で長年製造されてきた洋菓子。今回は「猫」をモチーフにかわいらしく仕上げた。販売は13日も行うが、なくなり次第終了する。

 同ゼミで「さばサンド」のリーダーを務める吉岡智実さん(20)は「味付けも内容も皆で試行錯誤して生み出した商品。石巻の地域貢献につながればうれしい」と話していた。


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



この記事が参加している募集

ご当地グルメ

最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。