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【石巻市】5つの投票に4つの箱 比例、国民審査が一緒 期日前投票本格化

 石巻市と女川町では23日から衆院選、県知事選に加え、県議補選の期日前投票もスタートした。衆院選は小選挙区と比例区、さらに衆院選に合わせて行われる最高裁判所裁判官国民審査もあり、両市町では31日の選挙期日を前に5種類の投票を1カ所で済ませられるようになった。だが、石巻市では5種類の投票に対して箱は4つ。衆院比例と国民審査の投票用紙を同じ箱に入れる形になっているためだ。

市選管ミス防止へ細心

 投票会場に4つの投票箱が並ぶのは同様に衆院選、知事選が重なった4年前と同じ。石巻市と女川町では今回、石巻・牡鹿選挙区の県議補選も行われる。

 女川町の期日前投票所では投票箱の在庫を活用して5つ並べたが、石巻市は4つ。106の当日投票所も同じだ。当初見込まれた選挙日程が急に前倒しになったこと、県議補選が実際に選挙戦になるかどうか判断しきれず、投票箱を追加で調達することを見送ったためだ。

期日前投票 (11)

4つの箱に順番に投票していった(蛇田支所)

 同じ箱の比例と国民審査は開票時に仕分けする。用紙の色も大きさも異なることから分別は容易という。集計は比例を優先的に進め、遅れのないようにする。

 複数選挙の同日選は経費削減や投票率の向上が期待されるが、事務の煩雑化も懸念される。二重投票や用紙の誤交付などミスを回避するため、市選挙管理委員会は確認作業に神経をとがらす。

 蛇田支所の期日前投票所では23日、午前中から多くの人が足を運んだ。投票箱も多いが、記載台も車いす用を含めて14台。投票に来た男性(66)は「同日選は接触も減らせるので良いと思う。職員がどこで書いて投票すればよいか誘導してくれたのでスムーズにできた」と話していた。

 石巻市で期日前投票をした人は衆院選小選挙区が20-21日の2日間で454人(前回597人)、知事選が15-21日の7日間で589人(同634人)。期日前投票は市役所や各総合支所などであり、25日は石巻専修大、28-30日はイオンモール石巻にも開設される。投票所入場券の発送は25日以降になるが、期日前投票はなくても行える。【熊谷利勝】


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