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小中学校夏休み短縮 石巻と東松島は12日間 休校約1カ月分の日数確保で

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で長期の臨時休校が続いた石巻地方の小中学校について、2市1町の教育委員会は25日までにそれぞれ、不足した授業日数を確保するために本年度の夏休みを短縮することを決めた。石巻市と東松島市の夏休みは8月8―19日の12日間、女川町は2学期から供用開始される女川小中一貫校への移行作業の都合で通常より約2週間短い8月1―22日の22日間となる。【近江瞬、横井康彦】

 石巻地方の小中学校は政府の全国一斉の休校要請を受けて3月2日から臨時休校。新年度に5日間だけ再開したものの、県の要請に応じて再び休校が続いてきた。緊急事態宣言解除後、6月1日から通常授業へ移行することを決め、各校で分散登校を実施。東松島市では25日から午前授業で再開した。

 この間に不足した本年度分の授業日数は石巻市で29日間。通常授業への移行に向けて現在行われている分散登校は日数に換算されないため、再開後に改めて各校で教育課程を再編する必要があり、日数の確保のために夏休みの大幅な短縮が避けられなくなった。

 石巻市教委事務局は25日に市役所であった教育委員会定例会で、当初7月21日―8月25日の36日間だった夏休みを本年度に限り、3分の1となる8月8―19日の12日間とすることを提案し、可決された。事務局は、土曜授業について教職員の労働時間の問題などから想定していないことも明らかにした。

 東松島市は21日、石巻市同様に8月の2週目までを1学期とし、同8―19日までの12日間を夏休みとすることを教育委員会定例会で決めた。小中1校のみの女川町は小中一貫校への引っ越し作業などの都合で夏休みを8月1―22日の22日間にすることを各校に伝え、21日までに保護者に通知した。

 なお、高校は夏休みを10日間前後に設定する方針。その上で進学校などからはさらに多くの授業時間を確保したい要望があり、県教委は土曜授業の実施も検討するという。


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