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狙うは淡水の王「マゴイ」 田園風景と夕日を楽しみながら

 8月に入り、田んぼの稲がすくすく育つ夕暮れどき、友人である石巻市和渕の高橋伸太郎さん(35)のコイ釣りに同行した。釣り道具のほか、魚とり網(虫取り網の水中用)を持ち込み、河南地区の田畑横の水路をたどりながら魚影を探した。【阿部賢一】

 まずは餌の確保から始め、幅50cmほどの水路や集水升(ます)に居る全直3~5cmのアメリカザリガニを捕まえる。ザリガニは手足を取ってしっぽの部分に内側から、管付きのマス針で取り付ける。ちなみに道糸はPE1.5号、リーダーはフロロカーボン4号だ。

 餌を取り付けたら川幅2ー3mの水路への流れ込みを探す。流れのあるポイントに餌を送り込み、ラインを伸ばして10mほど餌を泳がせる。反応が無ければ、次のポイントを探す。この工程を繰り返していく。

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流れ込みに餌を流し、ラインを10㍍ほど送り餌を泳がせる

 数回移動したところで、高橋さんの竿がしなった。リールのドラグが音を上げ、うっすら見えた魚影はまたたく間に30m以上遠くに逃げていく。ヒットから8分ほどの格闘の末、釣り上げたのは体長60mのマゴイ。1mを超えることの多いマゴイにしては小ぶりな方だが、なかなか活きの良い1匹だった。

 一度コイが釣れた場所は、その後釣れにくくなる事が多く、再びポイントを移した。その際、ザリガニでの反応が薄かったため、水路横の雑草下からミミズを掘り出し、餌として針に掛けた。

 日も暮れる間近に竿先が小刻み震えた。上がってきたのは体長50㌢ほどのウナギ。思いもしなかった幸運な外道が釣れ、この日の釣りを終えた。

 釣行の模様は動画投稿サイトのYouTubeにアップロードしているので、ぜひ見てほしい。




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