見出し画像

東京と結び炬火台磨き 室伏長官が呼び掛け 小中学生らピカピカに

セイホクパーク石巻と都内の国立競技場をオンラインで結び、石巻の子どもたちが、それぞれ炬火台を磨くイベントが5日、行われた。一時期、石巻市に炬火台(1964年の東京五輪聖火台)が貸し出されていた経過があり、室伏広治スポーツ庁長官の呼び掛けで実現した。

国立競技場には都内の小中学生に交じってマイナビ仙台ジュニアユースの佐藤水紀さん(中3)、河北陸上スポーツ少年団の狩野優来さん(小6)ら石巻地方の4人が参加。セイホクパークには、蛇田陸上スポーツ少年団や少年野球の山下小ビッグバーンズなど4つのスポ少から27人が集まった。

熱心に炬火台を磨いた子どもたち(石巻市)


 国立競技場前からオンラインであいさつに立った室伏長官は、昭和34年の東京オリンピックの聖火台を磨く取り組みに参加したのは、12年前からと説明。埼玉県川口市の鈴木万之助さんが聖火台制作の途中で他界し、息子の昭重さんが引き継いで完成させたエピソードを披露した。

 「新しい国立競技場になってから、初めて磨きます。皆さんは最初のメンバーです」という室伏長官の呼びかけで、子どもたちが順番に炬火台みがきに精を出した。

 子どもたちは数人ずつ、5―10分刻みで磨いた。ごま油を含んだタオルで磨くと、炬火台は黒々とした輝きを取り戻した。

 室伏長官への質問コーナーでは「短距離走が早くなるにはどんな練習をしたらいいですか」と聞いた小学生に、室伏長官は「何時間もかけずに、きれいなフォームで走ること、さらにはジャンプのトレーニングも大事」などと答えた。

 初めて炬火台をみがいたという佐藤颯真さん(大谷地小5年)は「油で汚れていたのとクモの巣がはっていた。きれいにできてよかった」と話していた。【本庄雅之】


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。