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港町の立地生かした料理提供|旬ノ酒場 すばる(石巻市鋳銭場)

 石巻市鋳銭場にたたずむ飲食店「旬ノ酒場 すばる」。令和3年10月にオープンし、3年目を迎えた。地域でとれる水産物、農産物にこだわったメニューを提供し、それに合わせる日本酒も、市内の酒蔵に加えて東北地方から厳選している。

鋳銭場の片隅にたたずむ店舗

日本酒は常時30種以上

 同店を経営する㈱采(さい)の今藤正太郎社長は、すでに同市内で飲食店「のれん」と「もぐもぐ」を営んでおり、「すばる」が3店舗目。飲食店で働いていた経験を生かし、20代で独立した。コロナ禍にも負けずに経営を続け、「すばる」は多くの常連客を持つ店になっている。

 季節に応じた旬の地元食材を取り扱うため、メニューに若干の変動はあるが、通年で人気なのは「金華〆(しめ)さば炙り刺し」(980円、税抜き)。フランス料理の「クルスティアン」から着想を得た「めひかりの春巻き揚げ」(同)も人気で、パリパリの春巻きと頭から丸ごと食べられるメヒカリの食感が楽しい。石巻ならではの「鯨刺し」(1280円)も、脂の乗った部位を厳選し提供している。

日本酒をマッチする旬の水産物を中心に、地元食材にこだわって提供する

 日本酒は墨廼江の特別本醸造(750円)や日高見の純米超辛口(900円)を中心に、宮城、東北地方の酒を提供。定番以外はメニュー表記がないが、常時30種類以上をそろえている。

 今藤社長は「地元の食材にこだわり、港町石巻のロケーションを生かした料理を提供するのがコンセプト」と話す。店内の装飾にも地元のスギ材や雄勝石などを使い、落ち着いた空間が広がる。ゆったり食事をしながら一杯が楽しめ、大衆的な居酒屋とは違う雰囲気が魅力だ。

雄勝石や県産スギ材などをつかい、温かみのある内装


お店情報

旬ノ酒場 すばる

▽所在地=石巻市鋳銭場22―47
▽営業時間=午後5時~同11時
▽定休日=日、月曜
▽電話=0225―24―8852


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