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ラグビー界のレジェンド来石 元日本代表・五郎丸さんら パスやタックル伝授

 今年9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)2023フランス大会の機運を高めるラグビー教室が17日、セイホクパーク石巻のフットボールフィールドで開かれた。元日本代表の五郎丸歩さん(37)と気仙沼市出身の畠山健介さん(同)が特別講師となり、地元ラグビースクールの石巻ライノスに所属する幼児や児童約40人にタックルやパスなどを細やかに指導。子どもたちは目を輝かせながら汗を流した。

 ラグビー日本代表オフィシャルスポンサーでW杯ワールドワイドパートナーのアサヒビール(株)が、昨年から全国で行っている教室。県内は初開催となった。

子どもの目線になって指導する五郎丸さん

 日本のラグビー界をけん引した2人の〝レジェンド〟を前に、子どもたちは終始そわそわ。開会式で五郎丸さんが「今日は短い時間だがいっぱい楽しんで交流しよう。モジモジしないで、気軽に何でも聞いてほしい」と話すと、子どもたちはここぞとばかりに2人を囲み、握手を求めたり、強い選手になるための方法を尋ねたりした。

 五郎丸さんは主にパスの指導、畠山さんはタックルの指導を実施。五郎丸さんは「パスはしっかり集中してキャッチすること。指と指の間隔をもっと大きく広げてみて」「スピードをつけてパスをもらうためには、背番号がしっかり見える位置をキープすること」などと助言していた。

 身長185センチの五郎丸さんは〝子ども目線〟を意識しているようで、幼児や低学年児童に対して正座したり、かがんだりして交流。子どもたちはうれしそうにグラウンドを走り回り、一流選手との楽しい時間を満喫した。

 大﨑帆栞さん(鹿妻小5年)は「テレビで見ていた本物が目の間にいることに緊張した。2人ともかっこいい」、石森稜汰さん(鳴瀬桜華小5年)は「五郎丸さんみたいにキックのうまい選手になりたい」と話していた。

 五郎丸さんは「石巻は震災で大変な思いをした地域。子どもたちにはぜひ強くなってもらい、地域に勇気や元気を与える存在になってほしい。赤と白のジャージ(日本代表のユニホーム)が着られるように頑張ってほしい」と話していた。

 2015年のW杯では、五郎丸さんがプレースキック直前に決まってするしぐさで話題になり、「五郎丸ポーズ」「ルーティン」は同年の流行語大賞にノミネートされた。【山口紘史】





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