皿貝の住宅で強盗事件 河北署 小銭貯金奪い男が逃走
5日午後6時10分ごろ、石巻市皿貝の民家に刃物を持った男が押し入り、この家に住む80代男性から現金を脅し取る強盗事件が発生した。男性にけがはないが、男は6日正午現在も逃走中。河北署が行方を追っており、近隣住民に対して施錠などの対応と情報提供を求めている。
同署によると、男性宅に突然男が上がり込み、刃物を突き付けて「金を出せ」と脅した。男性が小銭を貯めていた透明なプラスチック容器を渡すと、男は現金を衣服のポケットに入れるなどし、その場から逃げた。
男の特徴は中肉中背で、黒色のジャンパーを着用。ズボンの色は不明だが、黒色の帽子をかぶり、メガネと白いマスクを付けていたという。同署は周辺の防犯カメラの解析や聞き込みなどで犯人の特定を進めているが、まだ捕まっていない。
現場近くに住む高橋みつこさん（68）は「（犯人が）なんで山間のこんなところに来たのか不思議でちょっと考えられない。おっかないね。防災無線で事件を知って、すぐに全部家の鍵をかけた。うちは取られるものはないけれど、命を取られたら大変だからね」と困惑していた。
皿貝地区は、旧河北町北部の山に挟まれた細長い土地で、民家が点在する。事件現場は最も奥に位置するところで、6日も警察が規制線を張っていた。【横井康彦、本庄雅之】
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