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まき代わりにベンチ壊す 奥松島オルレコース標識も破損 悪質行為

 東松島市宮戸地区などの遊歩道を活用したトレッキングコース宮城オルレ奥松島コースで、標識となるカンセや木製ベンチ1基が壊されていることが23日に分かった。市は石巻署に被害届を出しており、同署は器物損壊事件として調べている。

たき火の材料にされた木製ベンチ

 オルレコースの人気スポットである稲ケ崎公園のあずまや付近で今月10日、一般の利用者から「木製ベンチが木材となるまで壊されていた」と市に通報があった。市が調べたところ現場には、バーベキューのかまどを作ったと見られる石が積まれており、ベンチを壊してまき代わりに使用した形跡も残っていた。付近には空き缶などが散乱していた。

 さらに市がコース内を確認したところ、同公園の近くにあり、馬の形のコース標識であるカンセも首がない状態でなぎ倒されていた。公園の設備は、令和2年4月の暴風雨であずまやが倒壊し、修復されたばかり。今回、あずまやに被害はなかったが、故意の破損にコースを管理する市やオルレ愛好者は憤る。

進行方向を示すオルレの標識も折られていた

 渥美巖市長は「健康と憩いの場であるオルレコースで、ベンチを壊して燃やすなどとんでもなく情けない行為。市民の行いでないと信じている。二度と起きてほしくない」と語っていた。

 市は木製ベンチを撤去し、カンセについては購入の有無を検討するという。【横井康彦】





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