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三陸道12月18日全線開通 仙台-八戸間359キロ 沿岸の高速道路網完成へ

 国交省東北地方整備局三陸国道事務所などは19日、三陸沿岸道路の譜代-久慈間(岩手県)を12月18日午後3時に開通させる、と発表した。これにより三陸道は、仙台市から青森県八戸市まで約359キロに及ぶ全線が開通することになる。

 三陸道は三陸縦貫自動車道、三陸北縦貫道路、八戸・久慈自動車道からなる総称。東北太平洋側の3県をつなぐ。国が東日本大震災後の復興道路「三陸沿岸道路」として整備を加速し、今年3月に宮城県内の全線が開通した。岩手県側でも整備が進み、八戸までの全線開通へ譜代-久慈間の25キロを残すだけとなっていた。

 震災前は全体の3割に当たる160キロの開通で、仙台市から八戸市の各市役所まで約8時間35分を要していたが、全線開通後の所要時間は5時間13分となり、約3時間20分の短縮になるという。石巻市から八戸市までは約4時間と見られる。

 三陸道は鳴瀬奥松島-八戸是川インターチェンジ間が無料区間。全線開通により災害に強い交通ネットワークが構築されるほか、水産加工業の流通促進や地域観光の振興が期待される。

 復興支援道路として、沿岸の三陸道と内陸の東北道を横につなぐ高速道路ネットワークも完成する。宮古市-盛岡市を結ぶ宮古盛岡横断道路が今年3月、釜石市-花巻市間の東北横断自動車道釜石秋田線がおととし3月に開通した。

 宮城県内では登米市-栗原市間のみやぎ県北高速幹線道路の佐沼工区が12月17日午後1時30分に供用開始され、全線開通する予定となっている。
【熊谷利勝】


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