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激闘の1週間 締めの訴え 43候補にあす審判 大勢判明午前0時ごろ

 任期満了に伴う石巻市議選は、22日に投開票される。現職、元職、新人の計43人が30議席を争う大激戦となり、選挙戦最終日の21日、候補者の多くは地盤とする地域や有権者の多い旧市内に選車を走らせ、一人でも多くの支持を得ようと〝最後のお願い〟に声をからした。あすの投票は106カ所で午前7時から午後8時(半島部など1―2時間繰り上げ)まで。開票は午後9時半からで、当落の大勢が判明するのは午前0時ごろとみられる。                         

 開票は河北総合センターで行われる。4年前の前回市議選よりも59人多い269人で作業に当たる。開票速報は午後10時半を第1回として以降は30分間隔で発表し、開票所に掲示するほか、市ホームページにも掲載する。

 市選管の想定では投票者数を6万4700人、投票率は55%としている。この場合の時間ごとの開票率は午後10時半30.91%、11時66.46%、11時半79.91%。日付の変わった午前0時に95.36%に達し、大方の票の行方が判明する見込み。開票終了は0時50分を予定している。

 投票率51.77%だった前回は開票が比較的スムーズで、午後11時半には開票率83.2%に達して当落の境界線上を除いてほぼ大勢が判明している。今回は投票用紙の天地や裏表をそろえる必要がない自書式投票用紙読み取り分類機を3台使用(前回2台)し、速やかに進めていく。ただし名前が似た候補が多いため、無効票やあん分の対応に時間を要す可能性はありそうだ。

 14日時点の有権者数は11万9489人(男5万7776人、女6万1713)。当日の投票状況は午前9時、11時、午後2時、6時、8時現在で集計し、各時刻のおおむね40―50分後に市ホームページに掲載。確定投票者数は午後10時に開票所で発表する。

 1週間の舌戦を繰り広げ、審判を待つ候補者は現職25人、元職2人、新人16人。現在の定数になった平成26年以降、候補者数は最多となった。最終日も時間いっぱいまでくまなく選車を走らせ、投票を呼び掛けるとともに選挙中の応援に感謝を伝えていた。

 選管によると、16―20日の5日間に期日前投票を済ませた人は1万5071人(男6453人、女8618人)。前回市議選の同じ5日間の合計は1万4417人で、今回はそれを654人上回っている。期日前投票はだいぶ浸透し、前回は全投票者の約33.7%、最近の選挙では35%を占めている。【熊谷利勝】


桜坂高の生徒が立会人 イオン石巻で期日前投票

1票の重さ実感「貴重な体験」

 石巻市立桜坂高校の生徒2人が21日、イオンモール石巻=石巻市茜平=内緑の広場に設けられた石巻市議選の期日前投票所で立会人を務めた。

 選ばれたのは、ともに3年生で18歳に達した高橋怜奈さんと菅原菜々夏さん。担任教諭から指名され、驚いたという2人は「貴重な体験なので、やらせていただくことにしました」と話していた。

期日前投票立会人を務めた2人

 すでに期日前投票を済ませたという高橋さんは「母親と行ったんですが、(候補者を)書くところまではよかったんですけど、投票するところがよく分からなくて挙動不審になってしまった」と振り返った。立会人の目配せで助かった経験を生かして「投票する人の手助けができれば」と心構えを明かした。

 菅原さんの話によれば、誕生日前で17歳のクラスメイトは「選挙権があったら投票したい」という人が多く選挙への関心は高いという。菅原さんも「あす投票に行きます」と語っていた。

 イオン内の期日前投票所は午後7時まで受け付けており、この日も続々有権者が訪れて1票を投じていた。【本庄雅之】





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