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念願のプロカード取得 ボディビルダー松坂さん 石巻高時代から夢描く

 石巻市出身のボディビルダー、松坂勝敏さん(48)が半世紀以上の歴史を持つNABBAの日本開催で初優勝し、プロカードを手にした。描いていた夢の実現であり、松坂さんは15日に高校時代から通い続けた東松島市大曲のISHIKAWAトレーニングジムを訪れて優勝報告した。【外処健一】

 松坂さんは湊小、中学校を経て石巻高校ではボート部に所属。「ボディビルダーに憧れていたので全身を使うボート部に入った」と振り返る。当時からジムに通いつめ、オーナーの石川栄一さんから指導を受け、食事に気を配りながら筋量を増やした。

キン肉マンビックボディ

恩師の石川さんを訪ねた松坂さん(左)

 都内の大学卒業後は食品加熱機器のエンジニアとして国内外で活動。その間もトレーニングを続け、世界的なボディビルリーグであるNABBAが11月に日本で開いた大会のボディビルディングカテゴリーで優勝し、プロカードを得た。同カテゴリーでは日本人で2人目という。

 「これからはプロとして理想の体に仕上げていく。別の団体のプロ取得にも挑戦したい」と松坂さん。40代後半でも筋肉はまだまだ成長でき、継続が成果を生むことを証明した。次は世界で最も権威あるボディビル団体のIFBBに挑む。前回は2位に終わり、あと一歩で優勝を逃しただけに思いは強い。

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プロ選手の証であるプロカード(左)と優勝メダル(中央)

 コロナ禍でなかなか帰省できず、恩師を訪ねるのも久々。石川さんは「当時、高校生で宮城のボディビル選手権に出ており、社会人中心の中で高校生は異例の存在だった。それだけ熱意があり、30年を経てプロとなって故郷に錦を飾ったのは誇りだ」とたたえた。


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