全国規模のサッカー大会 アイリスオーヤマプレミアリーグU-11 女川に36チーム600人
全国のサッカー少年少女が頂点を争う「アイリスオーヤマ第7回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2022」(同実行委主催)が27日、女川町内の3会場で始まった。各都道府県の予選を通過した36チーム約600人が集い、29日までの期間、リーグ戦とトーナメント戦で競う。同大会が東北地方で開かれるのは初で、全国規模の大会を町内で行うのも初めて。「サッカーのまち女川」の魅力を発信する契機にもなりそうだ。
サッカー文化を広めることを目的に平成27年から始まった大会。主催の実行委と特別協賛のアイリスオーヤマ(株)=本社・仙台市=は、「被災地復興と地域活性に貢献したい」との思いで、本来は令和元年度末に同町で大会を開く予定だったが、コロナ禍で中止。今年も3月末に計画するも直前に発生した福島県沖地震の影響で延期となり、今回ようやく開催にこぎ着けた。
同大会は選手の育成に重きを置く。「上手な選手しか試合に出られない」という日本のスポーツ文化に疑問を投げかけており、〝補欠ゼロ〟を掲げ、控え選手も含めて全員が試合に出ることを条件とした。初日は、運動公園多目的運動場や女川小中学校の校庭を使って12グループで1次ラウンドを展開。どのチームも大人顔負けのパス回しやシュートを見せ、レベルの高さをうかがわせた。29日午前の決勝ラウンドは女川スタジアムで行う。
元コバルトーレ女川の選手で町議会議員の隅田翔さん(39)は今大会の会長兼実行委員長。「女川で大会を開けるのは、この上ない喜び。全国から足を運んだ選手の思い出に残るよう地域一丸のもてなしをしたい。復興し、新たに生まれ変わった女川の街並みも感じてほしい」と話していた。【山口紘史】
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