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東京メトロ全線で移住PR 東松島市あすから1カ月間 渋谷大型ビジョンでも動画

 東松島市は、人口減少対策の一環で首都圏からの移住・定住を促す取り組みとして9月から東京メトロ(地下鉄)の全車両にPR広告を掲示し、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンではオリジナル動画を流す。期間は1カ月間。同市が首都圏の交通機関に広告を掲載するのは初めて。コロナ禍で地方への移住希望者が増えている状況を踏まえ、選択される自治体を目指してまずは認知度を高めていく。

 人口減少社会での生き残りをかけ、市では移住定住促進計画を策定し、若者や子育て世代、ニューシニア(50代)に向けた事業を検討。車両広告もこの一環であり、都民の生活の足である地下鉄の広告枠を活用してPRを展開する。

 広告は縦28センチ、横51.5センチ。作成数は3300枚。銀座線、丸の内線、日比谷線、千代田線、東西線、有楽町線、副都心線、半蔵門線、南北線の全9路線で各車両1台に1枚掲示。制作費は約500万円で、半分は特別交付税を充てた。

東松島市PRポスター

車内や大型ビジョンで紹介されるPR広告

 デザインは、宮戸地区の大高森からの眺め、奥松島の景観、5色のカラースモークを出して編隊飛行するブルーインパルスを組み合わせたデザイン。ブルーは医療従事者慰問や東京五輪、パラリンピックの開会日に展示飛行したことで注目を集めており、多くの目に留まることが期待される。

 また、東松島市の自治体名や東京からのアクセス方法、お試し移住キャンペーンを実施していることを簡易的に紹介。「ブルーインパルスは、つぎ飛ぶために、東松島で翼を休める。東松島は、明日の元気と夢をつくるまち。あなたも、東松島へ。明日の夢に、羽ばたくために」と、慌ただしい都内での生活で疲れた心にしみるような文言も添えた。

 一方の動画は、同市の移住定住コーディネーターで元地域おこし協力隊員の関口雅代さんが独自の人脈で広告代理店と調整。スクランブル交差点のDHCビジョンでの放送を取り付けた。動画はブルーが青空を飛行する様子を映したもの。「高く飛ぶために羽を休める」とのメッセージに次いで、PR広告と同じデザインを表示する。映像は約15秒で1時間に計4回、1日48回流れるという。

 市復興政策課は「お試し移住希望者は多いが、まだまだ地名度が足りていない。ブルーも人気だが、東松島基地ではなく松島基地。少しでも本市を知ってもらい、移住定住先に選んでもらえるよう効果を期待したい」と語っていた。【横井康彦】


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