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齋藤市政に前向き評価 候補者アンケート 議員定数削減の意向多く

 石巻日日新聞社は任期満了に伴う石巻市議選(22日投開票)に合わせ、立候補者43人に人口減少に対する施策や齋藤正美市長の市政評価などを問うアンケートを行った。市政評価(A―Eの5段階、Aが最高)は中間のCが最多17人、次いでBが16人と比較的多かった一方、市長就任1年での評価はまだ早いとの意見が目立った。適正な議員定数も尋ねており、30議席の現状維持よりも削減の必要を認める候補者の数が若干上回った。 (全候補の回答は
5月17日発売の石巻日日新聞に掲載)

 齋藤市政への評価はほかに、Aが6人、Dが1人、Eが2人、評価を付けなかったのが1人。高く評価した候補は子ども医療費無償化の年齢を18歳まで拡大したことや、市民と積極的に対話する姿勢、議会への配慮などを好意的にとらえた。

 控えめな評価はやはり就任から間がなく、真価や本領を発揮するのはこれからという理由。前向きに返答しがちな市民要望の実現可能性や、財源を心配する声があった。

 議員定数の考え方は削減が21人、現状維持が18人、増やす方向が2人。ほかに2人が具体の回答を控えた。削減が必要とした人も適正とする定数はまちまちで、「25」が最多6人、次いで「28」が5人。人口減少が進む中や定数削減は避けられないとの論調で、人口約5千人当たり議員1人、人口が似た市と同程度にするなどの考え。現状維持や増やす考えの候補は、面積約550平方キロと広く旧市町間の格差が生じる市域で、市民の声を市政に反映するにはある程度の数が必要だとしている。

 人口減少に対する施策・提言の方向性は大きく2つ。現に住んでいる人の満足度を上げて他への流出を防ぐことと、移住の受け入れ推進だ。各候補、若い人の雇用確保や子育ての支援策などを提言しているが、人口増加の要となる結婚や出産は政治が無理強いできない歯がゆさもにじませた。

 アンケートではほかに、市議の役割で最も重視することや市民に身近な議会・議員に向けてどうあるべきかを質問。行政の監視のほか市民の声を市政に反映させる役割を果たす上で、さらなる住民対話や議員の資質向上を求め、情報発信の不足は現職も認めていた。【熊谷利勝】





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